通勤ゼロ・自炊・筋トレ──私の生活習慣が資産形成を加速させた理由

資産を増やす方法というと、
「副業を始める」「投資で稼ぐ」といった“収入を増やす発想”が思い浮かびます。

しかし、私が資産を大きく伸ばせたきっかけは、
お金を増やすテクニックではなく、生活習慣の見直しでした。

在宅勤務を機に「通勤ゼロ」になり、
昼食を「自炊」に切り替え、
運動不足解消のために「筋トレ」を始めた——
ただそれだけのことが、1年後には貯蓄と投資の両面で大きな変化をもたらしました。

お金は「使わない努力」よりも、
使う場所と時間を選ぶ力で増えていく。
この記事では、

  • 通勤・自炊・筋トレがなぜ“お金に直結する習慣”なのか
  • 時間と健康をどう“資産化”できるのか
  • 無理なく続けるためのシンプルな思考法

を、私自身の実体験を交えながら解説していきます。

目次

生活習慣が資産形成に直結する理由

資産形成というと「お金の管理」や「投資の知識」が重視されがちですが、
本質的には日々の行動習慣が生み出す結果の積み重ねです。

実際に多くの人が「なぜか貯まらない」と感じている背景には、
“浪費する習慣”が無意識のうちに染みついていることが少なくありません。

たとえば、

  • なんとなくコンビニでコーヒーを買う
  • スマホを見ながらSNSをだらだらチェックする
  • 疲れたから外食で済ませる

これらは小さな出費・時間の浪費に見えますが、
長い目で見ると**「お金の出ていくクセ」**を作り出します。

逆に、生活習慣を「投資的」に設計できれば、
お金が増える仕組みを自然に体得できます。


“習慣の質”が「可処分資産」を決める

1日の時間を「消費」と「投資」に分けると、
資産形成がうまくいく人とそうでない人の違いがはっきり見えてきます。

行動の種類将来への効果
消費の習慣スマホゲーム、外食、深夜のネット動画一時的な快楽(マイナス)
投資の習慣自炊、読書、運動、学習長期的リターン(プラス)

お金を“増やす”より前に、
「何に時間とエネルギーを使っているか」を把握することが、
資産形成の第一歩です。

これは投資の世界でいう「アセットアロケーション(資産配分)」と同じ考え方。
自分の時間や健康をどう配分するかによって、
将来の“資産価値”が変わっていきます。


「時間・健康・思考」が3大資産

お金は、

  • 時間をどう使うか
  • 健康をどう維持するか
  • 思考をどう整えるか
    という3つの土台の上にしか積み上がりません。

私はこの3つを「見えない資産」と呼んでいます。
お金は失っても稼ぎ直せますが、
時間と健康は取り戻せない。
ここを整えることで、投資のリターンも安定するのです。

通勤ゼロが生んだ「時間の複利効果」

リモートワークが増えたことで、
私は毎日往復2時間の通勤時間から解放されました。
最初のうちは「少しゆっくり眠れるようになった」程度の変化でしたが、
この“余白の時間”をどう使うかで、
資産形成のスピードが劇的に変わりました。


通勤時間は“失われた投資時間”だった

会社員時代、私は毎朝7時に家を出て、
満員電車に揺られながら片道1時間の通勤をしていました。
帰宅は夜の8時過ぎ。
「何もしていないのに1日が終わる」——
そんな感覚を抱いていたのを今でも覚えています。

振り返れば、通勤時間は「お金も生まれず、疲労だけ残る時間」でした。
しかも通勤ストレスによって、
帰宅後の勉強や投資分析に使う気力すら失われていたのです。


“浮いた2時間”を投資に変える

在宅勤務になってから、
私はこの1日2時間を次のように使い始めました。

時間帯活用内容投資の目的
朝30分経済ニュース・株式市場のチェック情報のインプット
昼60分自炊・軽い運動健康資産の強化
夜30分投資日記・家計簿記録思考の整理・振り返り

結果として、月40時間=年間480時間が自由時間に変わりました。
これは1年のうち20日間分に相当します。
言い換えれば、私は“1か月多く生きている”のと同じ状態を作れたのです。


時間の使い方にも「複利」がある

この“余白時間”を継続的に投資へ回すと、
まるでお金と同じように複利効果が働きます。

1日2時間×365日=730時間。
読書・学習・副業・健康維持に使えば、
その知識や体力は翌年以降も自分に“利息”として返ってきます。

つまり、通勤ゼロは「交通費の節約」ではなく、
“人生の可処分時間を増やす投資”なのです。


具体的な成果:お金以外のリターンも大きい

通勤をやめて得たのは、
単なる時間の余裕ではありませんでした。

  • 睡眠時間+1時間で集中力アップ
  • ストレス減少によるミス・衝動買いの減少
  • 読書・家計管理・運動が日常化

この結果、支出は減り、投資判断も冷静に。
まさに“時間の使い方が資産形成を変える”ことを実感しました。


次章では、もう一つの習慣——「自炊」がどのように資産形成を後押しするのかを見ていきます。
お金だけでなく、健康・集中力・判断力を育てる“最強の投資”として解説します。

自炊が生む「経済的・健康的リターン」

自炊というと「節約のため」「健康のため」と考える人が多いですが、
私にとっては、“投資効率を最大化するための戦略”でもあります。

通勤ゼロによって時間の余裕が生まれたことで、
昼食と夕食をできるだけ自分で作るようになりました。
その結果、家計簿と健康の両方に、明確なリターンが現れました。


① コスト削減:1食あたり約600円の差が生む年間18万円の余剰

以前の私は、ランチを毎日外食していました。
1回あたり平均900円、月20日で約1万8,000円
これを自炊に切り替えたところ、1食あたりのコストは約300円〜350円まで下がりました。

つまり、1日あたり約600円、月12,000円、年間で14〜18万円の節約効果
この金額をそのまま投資に回すだけで、
年利4%の複利運用なら10年後には約210万円になります。

「食費を削る」というより、
「日常から投資の原資を生み出す行為」と考えると、
自炊の見方がまったく変わります。


② 健康の維持=長期的な医療費削減

自炊を始めてから、健康面の変化もはっきり現れました。

  • 揚げ物やジャンクフードが減った
  • 塩分・糖質の摂取量が自然にコントロールできた
  • 睡眠の質が改善し、日中の集中力が安定

結果として、体重は−4kg、体脂肪率も減少。
体調不良や風邪での欠勤もゼロになり、
医療費も前年より年間約2万円削減できました。

この“健康資産”は、目には見えませんが、
長期的な投資リターンを支える最大の要素です。
健康=継続力の源泉であり、
お金と同様に“守りながら育てる”必要があります。


③ 精神面の安定と判断力の向上

料理をするという行為は、
実はマインドフルネス(今に集中する行動)そのものです。

食材を切る音、火を使う感覚、香りや味。
これらが五感をリセットしてくれるため、
投資で疲れた頭を整理するのに最適なリフレッシュになります。

また、自炊によって「今日食べるものを自分で決める」という習慣が、
投資における“自分で決める力”にもつながりました。

意思決定力=判断の質。
日々の小さな選択の積み重ねが、
やがて資産形成全体の精度を高めてくれるのです。


自炊は“節約の延長線”ではなく、
「お金・健康・思考」の三重の複利を生む投資習慣です。

次章では、この流れをさらに広げて、
“心と体のパフォーマンスを支える筋トレ”がなぜ投資家にとって重要なのかを解説します。

筋トレがもたらす「自己管理」と「投資判断力」

筋トレを始めてから、私は「お金の使い方」や「判断の速さ」が明らかに変わりました。
それは筋肉がついたからではなく、“自分をコントロールする感覚”が身についたからです。

投資も筋トレも、「続ける人だけが結果を得る」という点で非常によく似ています。
だからこそ、筋トレは投資家に必要な思考と行動力を磨く最適なトレーニングなのです。


① 継続力が「複利の力」を体感させる

筋トレの成果は、1日や1週間ではほとんど見えません。
しかし、数か月、半年と続けるうちに少しずつ体型が変わり、
「続けることが一番のリターン」だと実感できます。

これはまさに投資の世界でいう複利効果の体感です。
トレーニングを重ねるほど筋肉が成長するように、
投資も積立を続けるほどリターンが雪だるま式に増えていきます。

筋トレを習慣化することで、
「時間を味方につける感覚」が自然と身につく。
この感覚は、長期投資において非常に重要です。


② “メンタルの波”をコントロールする力

投資家にとって最大の敵は「感情」です。
焦りや恐怖、欲望によって判断を誤ることは誰にでもあります。

筋トレをすると、
身体的なストレスが適度に発散され、
副交感神経が優位になって心が落ち着きます。
結果、感情の波が小さくなり、
投資でも冷静に判断できるようになります。

実際、筋トレを始めてから私は

  • 株価の下落局面で無駄な損切りをしなくなり
  • SNSで他人の利益報告を見ても動じなくなりました。

筋トレが「メンタルの耐性」を作り、
それが「投資判断の安定性」に変わっていったのです。


③ 自己管理能力=リスク管理能力

筋トレでは、重さや回数を自分でコントロールします。
その過程で身につくのが、「限界を見極める力」です。

これは投資にもそのまま通じます。
無理なポジションを取らず、
自分のリスク許容度を理解して投資を続ける姿勢——
まさに筋トレ的思考です。

筋トレを通じて“自分のキャパシティ”を体で理解できるようになると、
「この銘柄は自分に合っていない」「今は休むべき」といった判断も自然にできるようになります。


④ 体が整うと、思考も整う

筋トレによって姿勢が良くなり、睡眠の質が上がると、
朝の集中力が格段に上がります。

これは投資リサーチや日々の仕事の生産性に直結します。
「1日の質」が上がることこそ、筋トレ最大のリターンです。

お金の増減だけでなく、
“考える力と行動力を維持する健康”こそ、
長期で資産を守る最大の基盤だと今では確信しています。


次章では、これまでの3つの習慣(通勤ゼロ・自炊・筋トレ)を
どのように“投資戦略”へと統合していったか、
そして生活と投資を一体化する思考法を紹介します。

生活習慣×投資戦略──「続けられる仕組み化」こそ最大の資産

資産運用を始めて感じたのは、「一度の判断よりも、続ける仕組みの方が価値がある」ということでした。
通勤を減らし、自炊を習慣化し、筋トレを続ける——この3つの行動は、一見お金とは関係なさそうですが、実はすべて“継続できる仕組み作り”という共通点でつながっています。


① 「節約」と「投資」を分けて考えない

多くの人は、「節約してから投資を始める」と考えます。
しかし実際には、節約と投資は同時進行のほうが長続きします。

たとえば、

  • 自炊で浮いた1日600円を、すぐにつみたてNISAに自動入金設定
  • サブスクを1つ解約し、その分をS&P500 ETFへ定期積立
    このように、“節約の出口を投資に固定”しておくことで、
    モチベーションが「我慢」から「成長」に変わります。

つまり、支出削減を「投資行動のトリガー」に変える仕組みを作ることが大切なのです。


② 「続ける仕組み」は意志ではなく設計で作る

通勤ゼロや筋トレのような習慣も、意志だけで続けるのは難しい。
だからこそ、環境を設計して“続けざるを得ない状況”を作るようにしました。

  • 通勤しなくても朝7時にパソコンを開く「固定スケジュール」
  • 筋トレウェアを夜のうちに準備して、朝の判断を省く
  • 投資口座の自動入金設定で“考えなくても積立される”状態にする

こうして、「やる気がなくてもできる仕組み」を作ると、継続のハードルが一気に下がります。
投資も同じで、“自動化の設計”=最強の継続戦略です。


③ 「努力」ではなく「仕組み」でリターンを得る

投資や節約は“頑張る”ことで成果を出そうとしがちですが、
本当に成果を出すのは、努力ではなく“仕組み”です。

たとえば私の場合、

  • 毎朝、経済ニュースと家計簿を同時に見る
  • 週末に体重と投資損益を確認する
  • 習慣アプリ(Notion)で「運動」「投資」「読書」をチェックリスト化

このように“投資・健康・学習”を1つのルーチンに組み込み、
「成果を出す流れ」を自動化しました。

仕組み化の最大のメリットは、調子の悪い日でも一定の成果を維持できることです。
モチベーションに依存せず、再現性を高めることが、資産形成を加速させます。


④ 「お金を使う=投資する」という発想を持つ

ここまでの習慣を続けるうちに、私の中で“お金の使い方”の基準が変わりました。
以前は「安いから買う」「今しかないから買う」といった衝動が多かったのですが、
今では「これは将来のリターンにつながるか?」を基準に考えるようになりました。

たとえば、

  • タンパク質を取る食事 → 健康寿命への投資
  • 書籍やセミナー → 知識資産への投資
  • 快適なデスク環境 → 生産性への投資

こうした“お金の使い方のアップデート”が、
無駄遣いを防ぎ、結果的に投資資金を増やすことにつながりました。


⑤ 「続ける仕組み」こそ最大の資産

通勤ゼロ・自炊・筋トレ——どれも地味な習慣ですが、
これらを一貫した仕組みとして設計した結果、投資の継続率が格段に上がりました。

投資を継続できる人と、途中でやめてしまう人の違いは、
知識やセンスではなく、“仕組みの有無”です。

努力よりも設計。
根性よりもルール。

「継続できる仕組み」を持つことこそが、
長期投資家にとっての“最大の無形資産”なのです。


次章では、これらの習慣を通じて得た“気づき”をもとに、
お金と生き方のバランスを取る思考法をまとめ、
「資産形成を“楽しい習慣”に変える」結論へつなげます。

まとめ──「生活を整えること」が最大の投資になる

資産運用というと、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「何に投資するか」「どれくらい増やせるか」です。
しかし、実際に長く投資を続けてきて感じるのは、**お金の管理以上に大切なのは“自分の管理”**だということ。

通勤ゼロ・自炊・筋トレという生活習慣を見直したことで、
私は「収入を増やす」よりも前に、「使い方・考え方・時間の配分」が変わりました。
そしてその変化こそが、結果的に投資の成果を押し上げてくれたのです。


① 習慣の積み重ねが“金融リテラシー”を育てる

金融知識は本や動画で学べますが、
「行動を通じて理解する」ことのほうが何倍も定着します。

・毎日の支出を見直すことで“キャッシュフロー”を体感する
・筋トレで“複利の概念”を身体で理解する
・通勤時間を削って“時間の価値”を意識する

こうした体験が、結果的に「お金の動きを読む力」につながっていきます。
つまり、生活習慣そのものが“生きた金融教育”なのです。


② 「節約」ではなく「最適化」の発想へ

私は以前、「節約=我慢」と思っていました。
しかし今は、「お金を減らさない工夫」ではなく、「リターンを最大化する配分」として考えています。

  • 自炊 → 食費を抑えながら健康リターンを得る
  • 通勤ゼロ → 時間を生み出し、自己投資に再配分する
  • 筋トレ → 心身の安定=長期運用の継続力を生む

このように、支出を“削る”のではなく“活かす”方向に変えるだけで、
日常そのものが投資の一部に変わります。


③ 続けられる仕組みが「将来の自由」を作る

FIREや経済的自由を目指す人は多いですが、
本当の意味で自由になるのは、“お金に振り回されない習慣”を持つ人です。

定期的な運動、規則正しい生活、自動積立の仕組み——
これらを一度作ってしまえば、あとは自然に続いていきます。

「やめたい時にやめられない支出」ではなく、
「やめなくても安心できる習慣」を持つこと。
それこそが、長期的な自由を生み出す鍵です。


④ 投資は「数字」より「習慣」で差がつく

株価や利回りのような数値は、誰でも同じ情報を見られます。
しかし、「その情報をどう活かすか」は人それぞれ。
最終的な成果を分けるのは、**“日々の選択を整える力”**です。

自炊をするか外食を選ぶか、
筋トレを続けるか諦めるか。
一見小さな選択の積み重ねが、10年後の資産に大きな差を生みます。

「お金を増やす人」と「お金に追われる人」を分けるのは、
知識ではなく、習慣の差なのです。


⑤ 最後に:今日からできる“生活から始まる投資”

資産運用を始める前に、まずは日常を整える。
これは地味ですが、最も再現性の高い成功法則です。

  • 通勤時間を減らして「思考する時間」を増やす
  • 自炊をして「健康とお金の両立」を意識する
  • 筋トレで「続ける力」を鍛える

この3つの習慣が整えば、
投資を「我慢」ではなく「楽しむ」段階に進むことができます。

生活を整えることこそ、長期投資のスタートライン。
そして、それを“仕組み化”できたとき、
お金も人生も、少しずつ豊かに循環し始めます。


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参考サイト

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この記事を書いた人

だっちのアバター だっち 会社員投資家

20代後半の会社員投資家です。
「経済的自由=FIRE」を目指し、インデックス投資・個別株・FXを実践中。
初心者にもわかりやすく資産運用の情報を発信しています。
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