はじめに
老後資金の準備や節税対策として人気が高まる iDeCo(個人型確定拠出年金)。
「最低掛金が月5,000円だから、それだけかけておけば安心」と思う一方、SNSや投資ブログではこんな声も聞こえてきます。
「iDeCoに5,000円だけかけても意味がないのでは?」
「NISAや企業型DCと比べるとどちらを優先すべき?」
この記事では、iDeCoに月5,000円拠出するメリット・デメリットをシミュレーションで検証。
さらに筆者の意見として、
- 「収入が少ないうちはNISA優先」
- 「企業型DCがある人はまずそちらを活用」
という視点も加えて解説していきます。
iDeCoの基本ルールをおさらい
まずは制度の仕組みを整理しておきましょう。
- 毎月の掛金は 5,000円から1,000円単位で設定可能
- 上限は職業によって異なる(自営業:月68,000円/会社員:12,000〜23,000円/公務員:12,000円)
- 掛金は全額 所得控除 の対象 → 節税効果がある
- 原則60歳まで引き出せない
👉 詳細は金融庁の解説ページも参考になります → 厚労省:iDeCoの概要
月5,000円は意味がない?シミュレーションで確認
30歳から60歳まで、月5,000円を年利3%で運用した場合:
- 拠出合計:180万円
- 運用益:約100万円
- 最終資産:約280万円
さらに課税所得300万円の人なら、
- 年間節税効果:約12,000円
- 30年間で36万円の節税
合計すると 136万円のプラス効果 になります。
「5,000円じゃ意味がない」というのは誤解です。
👉 関連記事:iDeCoの節税メリットをわかりやすく解説
iDeCoのデメリット・注意点
とはいえ、iDeCoには弱点もあります。
- 60歳まで引き出せない → 生活防衛資金には向かない
- 少額では老後資金として不十分 → 老後2,000万円問題をカバーするには掛金が小さい
- 投資商品の選択肢が限られる → 一般口座やNISAに比べ自由度が低い
👉 老後資金はNISAと併用するのが現実的です。
参考:老後資金はいくら必要?2,000万円問題を徹底解説
私の意見:「収入が少ないうちはNISA優先」
私自身の意見としては、収入が少ないうちはiDeCoよりNISAを優先すべきと考えています。
理由① 流動性の違い
iDeCoは60歳まで引き出せません。
一方、NISA(特につみたてNISA・新NISA)は 途中で売却可能。急な出費に対応できる柔軟性があります。
理由② 非課税メリットの大きさ
NISAは非課税枠内での利益がすべて非課税。
少額投資でも長期的に見るとインパクトは大きいです。
👉 関連記事:つみたてNISAとiDeCoを徹底比較!どちらを優先すべき?
理由③ 所得控除の恩恵は所得に依存
年収300万円程度だと、iDeCoの節税効果は小さめ。
それならまずNISAで資産を増やす方が効率的です。
企業型DCがある人はまず活用!
見落としがちなのが 企業型確定拠出年金(企業型DC)。
- 会社が掛金を負担してくれる
- 一般的に 管理手数料は会社負担 → iDeCoより低コスト
- マッチング拠出があれば自分の拠出も非課税扱い
👉 厚生労働省でも企業型DCの解説あり → 厚生労働省:企業型確定拠出年金について
企業型DCがある人は、まずそちらをフル活用するのが最優先。
iDeCoはその後に検討すれば十分です。
実際の優先順位まとめ
- 企業型DCがある人
→ まず企業型DCをフル活用(手数料無料&会社負担が大きい)。 - 企業型DCがない+収入が少ない人
→ NISAを優先。流動性+非課税メリットが魅力。 - 収入に余裕がある人
→ NISA+iDeCo併用で非課税+節税メリットを両取り。
まとめ
「iDeCoに月5,000円だけかけるのは意味ないのか?」
- 意味はある:複利+節税で100万円以上の効果
- ただし少額ならNISA優先が合理的
- 企業型DCがある人はまずそちらを活用
- 最終的には「NISA+iDeCo+企業型DC」をバランス良く組み合わせるのが理想
👉 投資は「始めること」が何より大切です。制度の違いを理解し、自分に合った優先順位をつけて取り組みましょう。
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