20代の投資実施率はまだ3割。やっているだけでトップ層
日本の20代における投資実施率の最新データ
「投資は自分にはまだ早い」と考える20代は少なくありません。実際の調査でも、日本の20代で投資や資産運用を実際に行っている人は約29〜34%。つまり、まだ7割近くの20代は投資をしていないのが現状です。
一方で、この数字を裏返すと「投資をしている人はすでにトップ層」ということでもあります。金額が少なくても、投資を始めているだけで同世代の多くに差をつけているのです。
男女別に見る投資行動の特徴
男女別に見ると、男性の投資実施率は36.8%、女性は21.8%というデータがあります。男性は株式投資などのリスク資産に挑戦する割合が高く、女性はつみたてNISAなど堅実な積立投資を選ぶ傾向が強いです。
私は、女性のように「長期・積立・分散」を基本とするスタイルこそ、投資の王道だと考えます。短期的な利益よりも、コツコツ続けることが将来の資産形成につながります。
少額投資でも意味がある理由
20代投資家の毎月の投資額は1万円未満が35%で最も多いという調査結果があります。つまり、多くの人は無理なく少額で始めています。
「1万円の投資で意味があるのか?」と思うかもしれません。しかし重要なのは金額ではなく「投資をする習慣」を持つことです。やっていない7割との差は、ここで生まれています。
少額でも「やっている人」が強い。複利と習慣化の力
毎月1万円の投資が生む将来の差
投資の最大の武器は「複利」です。例えば、20代から毎月1万円を年利3%で積み立てた場合、30年後には約580万円に成長します。30代から始めると約280万円。たった10年早いだけで、倍以上の差になります。
30代から始める人との比較シミュレーション
もし毎月3万円を30年間、年利5%で積み立てた場合、最終的に約2500万円になります。しかし、30代から始めると約1300万円。同じ投資額でも、20代で始めたかどうかで1000万円以上の差が生まれます。
これは「時間を味方につける」という20代ならではの強みです。
続けることで金融リテラシーも高まる
投資を始めると、自然とお金に関する知識も増えていきます。ニュースの見方が変わり、経済や社会への理解も深まります。これは「やっていない人」には絶対に得られない経験です。
20代で投資を始めた人の背景と意識
将来のライフイベントに備える意識
20代が投資を始める理由の多くは「将来の備え」です。結婚、住宅購入、子どもの教育費──こうした大きなライフイベントに備える意識が高まっています。
新NISAやiDeCoといった制度の後押し
制度の整備も投資参加を後押ししています。特に2024年からの新NISAは非課税枠が拡大され、少額投資を続ける20代にとって大きなメリットがあります。
関連サイト → ETFと投資信託の違い
SNSやYouTubeで広がる投資情報
SNSやYouTubeを通じて投資情報を得る若者が増えています。昔のように投資が「一部の人のもの」ではなくなり、誰もが身近に感じられるようになっています。
「少数派」であることの価値。未来に大きな差をつける
投資をしない7割との決定的な差
投資をしていない20代はまだ多数派です。しかし、将来を考えると少数派である今のあなたが優位です。数千円でも投資をしている人と、まったくしていない人では、10年後・20年後に圧倒的な差がつきます。
20代で投資を始めた筆者の実体験
私自身も20代で投資を始めました。当時は「毎月1万円」からの小さな積立でした。しかし、投資を始めたことで金融リテラシーが身につき、将来に対する安心感も大きくなりました。何より「自分のお金を働かせている」という実感が、人生の選択肢を広げてくれました。
未来の自分に誇れる一歩を
「投資している20代」はまだ少数派です。だからこそ、あなたの行動には大きな価値があります。未来の自分が必ず「始めてよかった」と思えるはずです。
まとめと次のステップ
日本の20代で投資をしているのはまだ約3割。しかし、投資をしているだけで同世代のトップ層です。金額が少なくても構いません。大切なのは「やっている」という事実です。
これから始める人も、月1万円からで十分です。まずは証券口座を開設し、つみたてNISAなどを活用して、一歩を踏み出しましょう。未来の安心は、今の小さな行動から積み重なっていきます。
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