「投資に興味はあるけど、まだ早い気がする」
「お金の余裕ができてからでもいいかな」
そう感じている20代の方は多いのではないでしょうか。
実際、金融庁の調査によると、投資を行っている20代は全体の約3割。
つまり、7割の人はまだ始めていないというのが現実です。
けれど、この“少数派”に入ることこそ、
将来の資産形成において大きなアドバンテージになります。
私自身、25歳のときに初めてNISA口座を開設し、
最初は月3万円のつみたてから始めました。
当時は周りに投資仲間がほとんどおらず、
「自分だけ違うことをしている」ような不安もありました。
それでも続けてきたことで、
数年後にはお金に対する焦りが消え、
“時間を味方につける”ことの重要性を実感しました。
この記事では、
✅ なぜ20代で投資を始める人が少ないのか
✅ 少数派であることが“チャンス”になる理由
✅ 今日からできる「20代のための資産運用法」
を、データと実体験を交えてわかりやすく解説します。
投資をしている20代はまだ3割。その理由は「不安」と「誤解」
“投資=危険”という固定観念が根強い
金融広報中央委員会の調査(家計の金融行動に関する世論調査 2024年版)によると、
20代で投資をしている人の割合は約32%。
一方で、40代では45%、50代では50%を超えています。
つまり、年齢が上がるほど投資人口が増えるという構造。
これは裏を返せば、「若い世代ほど投資を避けている」ことを意味します。
なぜか?
それは、いまだに「投資=ギャンブル」「失敗したら終わり」といった
誤ったイメージが残っているからです。
実際、私も最初の頃は「お金を失うのが怖い」と思っていました。
でも、つみたてNISAなどの“長期・分散・積立”の仕組みを理解すると、
「リスクを減らして安定的に増やす方法」があることを知りました。
💡 投資とは、“危険な賭け”ではなく、“未来への準備”。
少数派であることが“チャンス”になる理由
投資人口が少ないほど“先行者メリット”が大きい
20代で投資を始める最大のメリットは、
「ライバルが少ないうちに、経験と資産を積み上げられる」ことです。
株式市場や投資信託は、
経験を積めば積むほど判断力が磨かれ、
「長期的に勝ちやすくなる世界」です。
つまり、早く始めるほど“学びと成長の時間”を確保できる。
たとえば、30代で投資を始めた人が10年後に40代になるころ、
20代から始めた人はすでに10年分の経験と複利効果を持っています。
💡 投資では「知っている人」より「続けている人」が強い。
“少数派”だからこそ、焦らず続けられる
投資人口が少ない今の環境は、
ある意味で「周りに流されない」理想的な状況でもあります。
たとえば、SNSで「みんなが買っている」と盛り上がる時期ほど、
相場は過熱しやすく、冷静さを失いがちです。
でも今の20代投資家は、周囲の影響を受けにくいぶん、
自分のペースでコツコツ積み立てを続けられる。
私も最初の1〜2年は、まわりに投資仲間がいませんでした。
それでも孤独感よりも、「人と比べない安心感」の方が大きかったです。
時間が経つほど、“やっててよかった”という優越感に変わっていきました。
✔️ “投資している人が少ない”=“未来で差がつく準備期間”。
将来、投資が“当たり前”になったときに差が出る
もし今後、投資が学校教育や職場研修などで一般化したら、
早く始めていた人ほど圧倒的に有利になります。
資産そのものだけでなく、
「投資経験」「金融リテラシー」「マネー感覚」──
すべてが早期に蓄積されていくからです。
💬 20代で投資を始めるということは、
“未来の自分に10年分の経験をプレゼントする”ということ。
このように、“少数派であること”は不安ではなくチャンス。
今のうちに始めることで、将来の自分に圧倒的な差をつけることができます。
20代から始めるメリットは“時間”にある
複利の力は「早く始めた人」ほど大きい
投資の世界でよく言われるのが、
「時間は最大の味方」
という言葉です。
複利とは、利益が利益を生む仕組みのこと。
たとえば年4%のリターンで運用すると、
最初の1年は100万円が104万円になりますが、
翌年はその104万円に4%がかかり、108万円超に。
このサイクルが10年、20年と続くことで、
資産は“雪だるま式”に増えていきます。
20代と30代の「たった10年の差」で大きな違い
同じ年利4%で積立投資をした場合、
スタートの時期による差は以下のようになります。
| 開始年齢 | 毎月の積立額 | 投資期間 | 元本 | 最終的な資産額(4%想定) |
|---|---|---|---|---|
| 25歳 | 3万円 | 35年(〜60歳) | 1,260万円 | 約2,500万円 |
| 35歳 | 3万円 | 25年(〜60歳) | 900万円 | 約1,430万円 |
たった10年の差で、最終的な資産に約1,000万円の違いが出るのです。
これが、「早く始めた人ほど複利の恩恵を受けられる」理由。
20代は収入こそ少ないかもしれませんが、
“時間”という最大の資産を持っています。
💡 若いうちは“金額より時間”。
投資で最も価値があるのは、始めるタイミング。
小さく始めても意味がある理由
「まだお金がないから始められない」と感じる人もいるかもしれません。
でも、投資の初期は金額よりも“習慣”の方が大切です。
私自身も、最初はつみたてNISAで月3万円から。
それでも毎月積み立てることで、
「投資=生活の一部」という感覚が自然に身につきました。
金額を増やすのは、収入が上がってからでも十分。
まずは“1年続ける”ことを目標にすると、投資への抵抗が一気になくなります。
✔️ 投資は「一気にやる」より「続ける」。
その第一歩を早く踏み出せるのが20代の特権。
20代におすすめの投資スタイル3選
「投資を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない」
そんな人のために、ここでは20代でも無理なく続けられる投資スタイルを3つ紹介します。
どれも少額から始められ、長期目線で資産を育てやすい仕組みです。
① つみたてNISA|“最初の一歩”に最適
つみたてNISAは、国が設けた少額投資の非課税制度。
年間40万円までの投資で得た利益が最長20年間非課税になります。
「毎月コツコツ積み立てるだけ」で自動的に運用でき、
初心者が最初に選ぶ制度として非常に人気です。
特に、
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
などの低コストインデックスファンドは、
20代投資家の定番です。
💡 「仕組みで続けられる」=最大の投資スキル。
② iDeCo|“節税しながら老後資金をつくる”
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、
掛金が全額所得控除になる“節税+投資”の制度です。
たとえば月1万円を拠出した場合、
年収400万円の人なら年間約2万円の節税効果があります。
20代から始めれば、30〜40年という長期運用が可能。
ただし、原則60歳まで引き出せない点は注意。
そのぶん、「老後資産を自動で積み立てる仕組み」としては最強です。
✔️ iDeCo=“将来の自分への仕送り”。
③ インデックス投資|“放置で増える”仕組みづくり
投資信託を通じて世界の株式市場全体に投資する方法です。
特定の銘柄を選ぶ必要がなく、
「S&P500」「オルカン」といった市場全体の成長に乗ることができます。
過去のデータを見ると、インデックス投資は
10年・20年単位ではプラスリターンになる確率が非常に高いことが分かっています。
私もこの方法でNISAの積立を継続中ですが、
「値動きを気にせず放置できる安心感」が続けやすさの理由です。
💬 “勝とうとしない投資”が、結果的に勝ちやすい。
この3つは、どれも20代のうちに始めて損のない制度・仕組みです。
まずは「少額でも続けられる方法」から取り入れてみましょう。
まとめ|“今から始める人”が10年後に差をつける
20代で投資を始めることは、
「お金を増やす」以上に**“時間を味方につける”選択**です。
投資は“お金の勉強”ではなく“未来の設計”
投資をしていない人の多くは、
「リスクが怖い」「まだ余裕がない」と感じています。
しかし、投資の本質は“博打”ではなく、
未来に備えるための設計です。
たとえ小額でも、投資を始めた瞬間から
「お金が働いてくれる仕組み」を持つことになります。
この意識の変化こそが、
将来の自信や安心感につながる最初の一歩です。
“少数派”である今こそ、行動する価値がある
今の20代投資家はまだ3割。
つまり、始めた時点で上位30%の行動力を持っているということです。
人がやらないときに行動できる人が、
数年後に「やっててよかった」と心から思える。
💡 投資の世界では、“早く始めた人”が勝つのではなく、“始めた人”が勝つ。
小さく始めて、長く続けることが一番の近道
投資で大切なのは、
最初から大きな金額を動かすことではありません。
- まずは1万円でもいい
- 毎月コツコツ積み立てる
- 結果を焦らず10年単位で見る
この3つを意識するだけで、資産形成の成功率は格段に上がります。
✔️ “始める勇気”があれば、“増やす力”は後からついてくる。
あなたの「今の選択」が未来を変える
周りがまだ行動していない今、
少数派であることを恐れずに一歩を踏み出してみてください。
20代のうちに“投資習慣”を作れた人は、
30代・40代でお金に追われることがなくなります。
💬 投資は「将来を変えるための今日の行動」。
未来の自分に、“ありがとう”と言われる選択を。
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