お金を増やすことを「楽しむ」感覚──義務感から楽しみに変わった私の投資との向き合い方


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はじめに:お金=我慢からの解放

かつて私は「お金を貯めなきゃ」「無駄遣いしないようにしなきゃ」と常に我慢の気持ちでお金と向き合っていました。
貯金は苦手ではなかったものの、楽しさはまったく感じられず、数字が増えても達成感は一瞬だけ。
まるで修行のように「節約し続ける生活」に疲れてしまう時期がありました。

そんな中、初めて投資信託を始めたのが数年前。
最初は不安もありましたが、思っていたよりも「お金が働く感覚」が楽しく、
気づけばチャートを眺めるのが日課になっていました。

お金を増やすことが「努力」から「楽しみ」に変わったのは、この時がきっかけでした。


投資を始めた当初の私

社会人になりたての頃は、将来が不安でとりあえず貯金をしていました。
しかし、ただ貯めているだけではお金は増えません。
毎月の給料を銀行口座に入れても、通帳の数字が少しずつ増えるだけで、そこから得られる喜びは薄かったのです。

ある日、友人が「積立NISAを始めた」と話しているのを聞き、興味を持ちました。
調べてみると、毎月少額でも自動で投資ができ、しかも非課税。
難しい知識がなくても続けられる仕組みに惹かれ、思い切って始めてみることにしました。

評価額が少しずつ増える喜び

最初の数か月は、正直ほとんど増えませんでした。
でも、少しずつ評価額がプラスになると、「自分のお金が働いているんだ」と感じられるようになりました。
1万円が1万200円になっただけでも、なぜか嬉しい。これまで味わったことのない達成感でした。

含み損を見たときに学んだこと

逆に、マイナスになることもありました。初めて含み損を見たときは、「やっぱり投資って怖いな」と思いました。
しかし、その時こそ大切なのは「焦らないこと」だと気づきました。
長期で見ればプラスになる可能性が高いと信じ、積立を止めずに続けた結果、
数か月後には再び評価額が戻りました。あのときにやめていたら、今の“楽しさ”は感じられなかったと思います。


お金を「楽しむ」ために意識してきたこと

① 他人と比べない

SNSを見ていると、「〇〇株で20万円儲かった」などの投稿が目に入ります。
最初は焦りも感じましたが、次第に「他人と比べても意味がない」と気づきました。

投資はマラソンのようなもので、人によってペースも目的も違います。
焦って買ったり売ったりするより、自分のペースで積み立てる方が長く続くと実感しています。

今では、他人の結果を見ても「そういうやり方もあるんだな」と冷静に受け止められるようになりました。
比較の対象を「他人」ではなく「過去の自分」にすることで、気持ちが楽になりました。

② 無理のない金額で続ける

最初は毎月1万円から始めました。
生活費を削ってまで投資しても、ストレスが溜まるだけです。
無理なく続けられる金額にすることで、投資が「生活の一部」になりました。

今では給料が入るたびに自然と積み立てるのが習慣になっています。
また、投資の金額を増やすタイミングも「無理のない範囲で」が基本。
気持ちに余裕がある状態で投資を続けることが、長く続けるコツだと感じます。

③ 小さな変化を楽しむ

投資信託の評価額が1,000円増えた、分配金が数百円入った。
そういった小さな出来事が、私にとっては“前進”の証です。

特に印象に残っているのは、初めて分配金が振り込まれた日。
たった数百円でしたが、「自分以外の力でお金が増えた」という事実が何より嬉しかった。
その瞬間から、投資は単なる資産運用ではなく、生活の中の“楽しみ”のひとつになりました。


お金が増えると、心も変わる

投資を始めてから、私のお金の使い方も変わりました。
以前は「どうせ働いた分は使うもの」と考えていましたが、今は「将来の自分に投資する」という感覚に変わりました。
無駄な買い物が減り、必要なものを見極める力がついたと思います。

また、資産が少しずつ増えていくことで、将来への漠然とした不安が薄れてきました。
お金に余裕ができると、心にも余裕が生まれます。
「お金のために働く」から「お金を上手に使う」へと意識が変化しました。

お金が増えること自体よりも、「お金とどう向き合うか」が大切だと感じます。
以前は給料日前になると不安な気持ちで過ごしていましたが、
今は「積立を続けているから大丈夫」と安心できるようになりました。

これは金額以上に大きな変化でした。


投資を「楽しい」と感じる瞬間

投資を始めてから、経済ニュースに対する興味が一気に増えました。
以前はニュース番組で株価や為替が出てもスルーしていましたが、
今では「このニュースが自分の資産にどう影響するのか」を考えるようになりました。

自分のお金が経済とつながっている感覚は、何とも言えない面白さです。

また、長期的な視点で考えられるようになったのも投資の大きなメリットです。
短期的な値動きに一喜一憂せず、「10年後の自分に渡すプレゼント」と思えば、焦りや不安は少なくなります。

コロナショックを経験して

特に印象的だったのは、コロナショックのときです。
周囲が不安を感じて売却していく中、私は「下がったときこそチャンスかもしれない」と思い、積立を止めませんでした。

結果的にその後の回復で含み益が出て、「続けて良かった」と心から思いました。
この経験が、投資を心から“楽しめる”ようになったきっかけの一つです。


お金を増やすことを楽しめる人になろう

投資は決してギャンブルではありません。
大切なのは「続けること」そして「楽しむこと」。
人と比べず、自分のペースで積み立てる。それだけで十分です。

私も最初は右も左もわからない状態から始めました。
それでも、続けるうちにお金だけでなく、考え方や心の持ち方も成長していったように感じます。

お金を増やすことは、自分を成長させること。
100円からでも、500円からでもいい。
増えていく過程そのものを楽しめたら、それが一番の成功だと思います。


これから投資を始める人へ

最初の一歩は誰でも怖いものです。
私も始めた当初は、「本当に増えるのかな」「損したらどうしよう」と不安ばかりでした。
でも、実際に始めてみると、数字の増減だけでなく“お金の意味”そのものを学ぶことができました。

投資はお金の勉強というより、自分の心の勉強です。
焦らず、比べず、続けること。
それができれば、必ず楽しめるようになります。

お金が増えるだけでなく、日々の暮らしや考え方までも豊かにしてくれる。
それが、私にとっての「投資の本当の魅力」です。

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この記事を書いた人

だっちのアバター だっち 会社員投資家

20代後半の会社員投資家です。
「経済的自由=FIRE」を目指し、インデックス投資・個別株・FXを実践中。
初心者にもわかりやすく資産運用の情報を発信しています。
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