史上最高値と聞くと、「今から投資しても遅いのでは?」「暴落が近いのでは?」と不安になる方も多いと思います。
2025年、世界の株式市場は再び歴史的な局面を迎えました。アメリカのS&P500は過去最高値を更新し、6,000ポイント台を突破。日本の日経平均株価も史上初めて5万円台に到達しました。
背景には、インフレの鈍化、主要中央銀行の金融政策転換への期待、生成AIへの期待が重なったと考えられています。投資家心理は「リスク回避」から「成長回帰」へとシフトし、各国市場には資金が流れ込んでいるという分析があります。
この記事では、株価上昇の背景となる3つの要因と、投資家が今とるべき戦略について、私自身の経験も交えながら解説します。
なお、本記事は筆者個人の体験談と市場分析に基づくものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
なぜ今、株価が上がっているのか?3つの要因
インフレ鈍化と金融政策転換への期待
近年、インフレが鈍化傾向にあると報じられています。アメリカでは消費者物価指数(CPI)の上昇率が低下傾向にあり、執筆時点では2パーセント台まで鈍化したという報道があります。
FRBは2024年に利下げを開始し、金融緩和方向への政策転換が市場の期待を高めたという分析があります。
金利が下がれば企業の資金調達コストが減り、PER(株価収益率)の上昇余地も広がると考えられています。特にAI関連・インフラ関連など、将来キャッシュフローを重視する成長株に資金が集中したとされています。
私自身も、金利政策の変化が株式市場に与える影響の大きさを実感しました。2023年の利上げ局面では保有しているファンドの基準価額が下がり不安になりましたが、2024年後半からの利下げ期待で回復したことを経験しました。
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AI関連企業と幅広いセクターの業績改善
米国の主要企業は高水準の利益を維持していると報じられています。NVIDIA、Microsoft、Amazon、Alphabetなど、生成AIインフラやクラウド関連の銘柄が注目を集めています。
また、海外メディアの報道では、S&P500の最高値更新は必ずしもAI株のみが牽引しているわけではなく、金融株や素材株など幅広いセクターが寄与しているという分析があります。株価上昇の裏に実体経済の改善が伴っているという見方があります。
この点は重要だと考えています。一部のテック銘柄だけが上昇している場合、バブルの可能性が高まりますが、幅広いセクターが上昇している場合は、より持続的な成長が期待できる可能性があります。
日本株への資金流入と円安効果
日本市場の上昇は、海外投資家による資金流入と円安トレンドが主な要因と考えられています。執筆時点では円相場は1ドル=150円台半ばの円安水準で推移しています。これにより輸出企業を中心に業績が改善していると報じられています。
日経平均株価は史上初めて5万円台に到達しました。東京証券取引所によるPBR1倍割れ企業への改善要請や自社株買いの拡大など、企業の資本効率を高める動きも進展しています。
長年「割安」とされてきた日本株が、世界の投資家から再評価される流れが強まっているという分析があります。
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S&P500を支えるAI・テック銘柄
生成AIブームの中心にあるNVIDIA
S&P500の上昇を語るうえで欠かせないのが、AI・テクノロジー企業の存在です。
特に象徴的なのがNVIDIA(エヌビディア)の成長です。生成AIブームの中心にあるGPU市場で圧倒的なシェアを持ち、データセンター事業の売上が大きく伸びていると報じられています。
近年のテーマは「AIを開発する企業」から「AIを使って利益を上げる企業」へと移行したと考えられています。
AdobeのAI自動生成ツール、AmazonのAI在庫最適化、MetaのAI広告配信など、AIが収益性向上の実績を生む段階に入っているとされています。
技術革新と資金調達力の循環構造
米国市場が世界中の投資家から支持される理由は、技術革新力・資金調達力・市場のスピードという「技術×資金×スピード」の循環構造にあると考えられています。
私自身、S&P500のインデックスファンドを保有していますが、この循環構造が米国市場の強さの源泉だと感じています。個別銘柄を選ぶ自信はありませんが、インデックス投資を通じてこの成長に参加できることは大きなメリットだと考えています。
関連記事:S&P500とオルカンどっちがいい?20代投資家が実践する”正解のない選び方”
日経平均の上昇を支える構造改革と円安
企業の収益体質が変化
日経平均株価が史上初めて5万円台に到達した背景には、日本企業の構造変化があると考えられています。
東証の要請により、PBR1倍割れ企業への改善、自社株買い・増配による株主還元強化、ROE向上を意識した経営への転換が進んでいるとされています。
トヨタ、ソニー、三菱商事などは「稼ぐ力」を重視する戦略にシフトし、EPS(1株あたり利益)が過去最高を更新したと報じられています。日本株全体が成長株として再評価されているという見方があります。
円安効果と外国人投資家の買い越し
執筆時点では円相場は1ドル=150円台半ばの円安水準で推移しており、輸出関連企業の業績が向上していると報じられています。トヨタの営業利益は過去最高水準を記録したとされています。
東証改革以降、外国人投資家が日本市場に戻り、買い越し額は高水準で推移していると報じられています。
為替水準を考慮してもなお割安であること、コーポレートガバナンス改革の進展、長期的な構造変化への期待が理由と考えられています。
新NISAも後押し
2024年から恒久化された新NISAにより、個人投資家の資金が長期的に市場へ流入していると考えられています。インデックス投資を通じて、日経平均やTOPIXへの安定した買い支えが生まれているという分析があります。
私自身も新NISAを活用して積立投資を続けていますが、制度の恒久化により安心して長期投資ができるようになったと感じています。
関連記事:【体験談】新NISAの仕組みと私の活用法|積立枠×成長枠で”非課税の恩恵”を最大化する方法
上昇相場で投資家が取るべき戦略
積立継続を優先する
上昇相場では短期トレードが魅力的に見えますが、押し目を正確に予測することは困難です。私の経験では、市場を読むより「時間を味方につける」方が成果につながる可能性が高いと感じています。
積立投資なら株価が高い時も安い時も淡々と買い続けられ、平均取得単価をならしてリスクを抑えられます。「最高値更新時こそ積立をやめない」ことが重要だと考えています。
実際、私も2024年の株価上昇局面で「高値掴みになるのでは」と不安になりましたが、積立を継続した結果、その後の上昇も取り込むことができました。
関連記事:積立投資だけが救いだった──焦りの投資から学んだ「ブレない運用」の大切さ
分散と為替リスクを意識する
日米ともに高値圏にある時期は、分散投資のバランスを見直す好機だと考えています。
米国(S&P500、NASDAQ100)、日本(TOPIX、日経平均連動ETF)、世界(オルカン・全世界株)など、地域・通貨を分散させることで、一国の金利政策や為替変動に左右されにくいポートフォリオを作れる可能性があります。
私自身は、米国株中心のポートフォリオですが、為替リスクを意識して一部を日本株やオルカンに配分しています。完璧な分散は難しいですが、リスクを分散する意識は持ち続けています。
関連記事:20代・30代のための資産配分戦略──株式・債券・オルタナティブの役割とリバランスの重要性
続けられるかを重視する
多くの人が相場の天井を探しますが、重要なのは「自分がどれだけ投資を続けられるか」だと考えています。
株式市場は長期的に見れば高値を更新してきた歴史があります。一時的な暴落よりも「途中でやめてしまうこと」のほうが損失になる可能性があります。
上昇相場では欲を出さず、下落相場では怖がらず、淡々と続ける姿勢が安定した成果を生む可能性があると考えています。
私自身、これまで何度も「もう高すぎるのでは」「暴落が来るのでは」と不安になりましたが、その度に「続けることが最も重要」だと自分に言い聞かせて積立を継続してきました。
まとめ
史上最高値更新は新たな始まり
S&P500と日経平均の史上最高値更新には、米国のAI・テック革命、日本企業の構造改革、世界的な金融緩和の転換点という長期的な潮流が存在すると考えられています。
重要なのは、利上げや利下げといった短期的なニュースに振り回されないことだと考えています。株式市場は金利だけで動くわけではなく、企業収益・技術革新・人口動態といった複合要因で形成されています。
積立・分散・継続という3原則
長期的に成果を出す投資家の共通点は、積立・分散・継続という地味な3原則を守り続けることだと考えています。
積立は、相場を読まずに定期的に投資すること。分散は、地域・資産・通貨を分けてリスクを抑えること。継続は、上下どちらの相場でもやめないことです。
株式市場は常に「悲観」と「楽観」の間を行き来しますが、長い歴史の中で、人と企業の成長が続く限り市場は高値を更新してきました。史上最高値は次の成長サイクルが始まった合図と捉えることもできると考えています。
私自身、投資を始めた当初は株価の上下に一喜一憂していましたが、今では「長期で見れば成長する」という信念を持って投資を続けています。この記事が、同じように不安を感じている方の参考になれば幸いです。
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参考サイト
- 日本経済新聞「日経平均株価」
- Reuters「Markets」
- 金融庁「NISA特設ウェブサイト」

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