はじめに
投資を始めるとき、最初に悩むのが「どの証券会社を選ぶか」ではないでしょうか。
私が楽天証券を選んだのは、とてもシンプルな理由でした。当時、楽天カードを使ったクレカ積立で1.0%のポイント還元が得られたからです。「どうせ同じ投資信託を買うなら、ポイント還元率が高いところを選びたい」という、ごく普通の発想でした。
あれから数年が経ち、ポイント還元率は変動し、他社のサービスも充実してきました。それでも私は今も楽天証券を使い続けています。
この記事では、楽天証券を実際に使ってきた経験をもとに、初心者におすすめできる点と、知っておくべき注意点を整理します。
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この記事の結論
- 楽天経済圏を使っている人には、今でも有力な選択肢
- ポイント還元率は以前より複雑化したが、使いやすさは変わらない
- SBI証券と迷うなら、「すでに使っているサービス」で決めるのもあり
※この記事は実体験に基づく内容であり、特定の証券会社への勧誘を目的としたものではありません。
楽天証券を選んだ理由
結論から言うと、「楽天カードを持っていたから」です。
投資を始めた当初、私が証券会社を選ぶ基準はとてもシンプルでした。どうせ同じ投資信託を買うなら、ポイント還元率が一番高いところを選びたい。当時は、楽天カードを使ったクレカ積立で1.0%のポイント還元が得られるというメリットがあり、他社と比較しても有利でした。
さらに、楽天ポイントはそのまま投資に使える。「日常の買い物ポイントで投資できる」という仕組みは、初心者にとって心理的ハードルを下げる大きな要素でした。
私にとって楽天証券は、「お得に始められる最初の投資環境」として最適でした。
楽天ポイントを活用した投資習慣
楽天証券の魅力は、楽天経済圏とのシナジーにあります。
楽天市場での買い物、楽天カード支払い、楽天銀行との連携など、日常生活の中で自然とポイントが貯まり、そのポイントを投資信託に回せる。これにより、「使う・貯める・増やす」が一つのサイクルとして成立します。
私自身、最初は毎月の積立額を33,333円(旧つみたてNISA上限)に設定し、ポイントも併用して運用を始めました。これを続けるうちに、投資は「特別な行動」ではなく「日常の延長」として習慣化。チャートを見る時間も減り、クレカ引き落としのように自動で資産が増えていく感覚を得られました。
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便利だと感じる点
楽天ポイントをそのまま投資に使える
現金を使わずに投資ができるため、初心者でもリスクを抑えながら市場体験を積めます。「ポイントだから」という気軽さで始められるのは、投資へのハードルを下げる効果があると感じます。
スマホアプリの使いやすさ
楽天証券アプリはデザインがシンプルで、残高・運用損益・保有商品が一目で分かります。私はほとんどスマホで資産状況を確認しており、PCを開くことは少なくなりました。
直感的に操作できるので、投資初心者でも迷いにくいと思います。
楽天銀行との連携(マネーブリッジ)
自動スイープ機能により、投資に使わない資金は普通預金で年0.1%程度の金利が適用されます(残高300万円以下の場合)。「ただ預けておくだけでもお得」という感覚は、長期投資と相性が良いと感じます。
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不便だと感じる点
ポイント還元率が複雑化した
正直なところ、ポイント還元率は現在やや複雑になっています。
現在のクレカ積立還元率は以下の通りです。
| カード種類 | 代行手数料0.4%未満 | 代行手数料0.4%以上 |
|---|---|---|
| 楽天カード(通常) | 0.5% | 1.0% |
| 楽天ゴールドカード | 0.75% | 1.0% |
| 楽天プレミアムカード | 1.0% | 2.0% |
| 楽天ブラックカード | 2.0% | 2.0% |
※還元率は条件・キャンペーン等により変更される場合があります。最新情報は楽天証券公式サイトをご確認ください。
私が始めた頃は一律1.0%でしたが、現在は投資信託の代行手数料やカードの種類によって変動します。
eMAXIS SlimシリーズやSBI・Vシリーズなど、人気のインデックスファンドは代行手数料0.4%未満がほとんどです。つまり、通常の楽天カードでは0.5%還元となります。
楽天経済圏を使わないとメリットが薄い
楽天モバイルや楽天銀行を併用しないと最大還元を受けられない仕組みは、やや複雑に感じるかもしれません。楽天経済圏を日常的に使っていない人にとっては、SBI証券など他の選択肢の方が効率的なケースもあります。
他社との比較:SBI証券との違い
SBI証券は「三井住友カード(ゴールドNL)」を使うと、年間100万円以上の利用で年会費無料+ポイント還元が得られる点で人気があります。
実際、私もSBI証券の仕組みを調べて、「将来的には併用するのもありだな」と感じています。
ただ、楽天証券は初心者が「最初の一歩」を踏み出すという点では、今でも有力な選択肢だと感じています。アプリ・積立設定・ポイント連携などが直感的に使いやすく、特に投資未経験者には「理解しやすい構造」になっています。
どちらが良いかは、「すでにどのサービスを使っているか」で決めるのも一つの方法です。楽天カードや楽天銀行を使っているなら楽天証券、三井住友カードを使っているならSBI証券、という考え方もシンプルで合理的だと思います。
関連記事:SBI証券を実際に使ってみた感想──NISAなら最有力?
楽天経済圏ユーザーにとっての位置づけ
楽天市場・楽天カード・楽天銀行をすでに使っている人にとっては、楽天証券の利用はほぼ「生活の延長」です。
投資というより、「お金の流れを整理する」感覚で使えるのが強みです。ポイントが自然に貯まり、そのポイントで投資ができる。この循環は、投資を継続するモチベーションにもなります。
逆に、他の楽天サービスを使っていない場合は、SBI証券やマネックス証券など別の選択肢の方が効率的なケースもあります。自分の生活スタイルに合った証券会社を選ぶのが大切です。
2025年時点での楽天証券クレカ積立まとめ
現在の楽天証券のクレカ積立について整理しておきます。
積立上限は月10万円です。さらに楽天キャッシュ積立(0.5%還元)を併用すれば、月15万円までポイント還元の対象となります。
年間カード利用額を問わずポイント還元率が固定されている点は、SBI証券との違いの一つです。SBI証券は年間カード利用額によって還元率が変動するため、楽天証券の方がシンプルと感じる人もいるかもしれません。
以上を踏まえると、楽天証券は「どんな人に向いているか」「どんな人には合わないか」が比較的はっきりした証券会社だと感じます。
私の結論:楽天証券は「お得に始める最初の一歩」
楽天証券は「ポイントを活用しながら投資を学びたい人」に適した証券会社です。
クレカ積立やポイント投資によって、リスクを抑えつつ運用体験を積めるのは大きな魅力です。特に、すでに楽天経済圏を使っている人にとっては、証券口座を開設するだけで投資を始められる手軽さがあります。
ただし、「最大還元率を狙いたい」「クレカ積立の還元率を最重視したい」という人は、SBI証券も検討すべきでしょう。私自身は、楽天経済圏を活用しながら、積立NISA・ポイント投資を継続しています。
この証券会社を使って感じたこと
楽天証券を数年間使ってきて感じるのは、「投資を続けやすい環境」が整っているということです。
ポイント還元率は確かに以前より複雑になりました。でも、アプリの使いやすさ、ポイント投資の手軽さ、楽天銀行との連携など、投資を「習慣化」するための仕組みはしっかり揃っています。
投資で大切なのは、どの証券会社を選ぶかよりも、「続けられるかどうか」だと私は思っています。その意味で、楽天証券は「続けやすい証券会社」の一つだと感じています。
免責事項
証券会社について
本記事は個人の経験・考えに基づく内容であり、特定の証券会社への勧誘を目的としたものではありません。証券会社の選択はご自身の判断と責任でお願いいたします。
投資について
投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
情報の正確性について
本記事に記載された情報は2025年12月時点のものです。ポイント還元率やサービス内容は変更される可能性があります。最新の情報は各社の公式サイトをご確認ください。
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参考サイト
- 楽天証券「楽天カードクレジット決済」
- 楽天証券「ポイント還元率一覧」
- 楽天銀行「マネーブリッジ」

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