はじめに
投資を始めるとき、多くの人が最初に迷うのが「証券会社選び」です。特に人気の高いのが、楽天証券とSBI証券。どちらもクレカ積立・ポイント投資に対応しており、初心者が長期投資を始めるには十分な機能を備えています。
私はこれまで、楽天証券で投資を始め、のちにSBI証券を併用するようになりました。実際に両方を使ったからこそ分かるのは、「どちらも優秀。でも、自分の生活スタイルに合うかどうかが一番大切」ということです。
この記事では、両社の違いを整理しながら、どんな人にどちらが向いているかを解説します。
※本記事は2025年12月時点の情報をもとにしています。
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この記事の結論
- どちらも優秀。「絶対にこっち」という正解はない
- 楽天経済圏を使っているなら楽天証券、三井住友カードを使っているならSBI証券
- 迷ったら「続けやすい方」を選ぶのが正解
※この記事は実体験に基づく内容であり、特定の証券会社への勧誘を目的としたものではありません。
楽天証券の特徴
結論から言うと、楽天証券は「生活の延長で投資ができる」証券会社です。
クレカ積立とポイント投資が魅力
楽天証券は、楽天カード積立によるポイント還元が魅力です。楽天市場、楽天カード、楽天銀行と連携することで、投資と日常生活が自然に結びつきます。
私も最初は「買い物で貯めたポイントを投資に回す」という手軽さに惹かれて始めました。楽天ポイントを投資信託の購入に使えるのは、心理的ハードルを下げてくれる仕組みです。
初心者が始めやすい理由
楽天証券のアプリはとにかくシンプルで見やすい設計です。残高・損益・積立金額が一目で分かるため、投資初心者でも迷うことがありません。
また、楽天銀行との「マネーブリッジ」で普通預金の金利が年0.1%程度になる点も、地味に嬉しいポイントです(残高300万円以下の場合)。
投資を「特別なこと」ではなく「日常の延長」として始められる。それが楽天証券の強みだと感じます。
楽天証券のデメリット
デメリットを挙げるとすれば、ポイント還元率の複雑化です。以前は誰でも一律1.0%還元を受けられましたが、現在は楽天カードの種類や投資信託の代行手数料によって変動します。
現在のクレカ積立還元率は以下の通りです。
| カード種類 | 代行手数料0.4%未満 | 代行手数料0.4%以上 |
|---|---|---|
| 楽天カード(通常) | 0.5% | 1.0% |
| 楽天ゴールドカード | 0.75% | 1.0% |
| 楽天プレミアムカード | 1.0% | 2.0% |
※人気のインデックスファンド(eMAXIS Slimシリーズなど)は代行手数料0.4%未満がほとんどです。 ※還元率はカード種別・投資信託の条件により変更される場合があります。
それでも、楽天経済圏をフル活用している人にとっては、依然として利便性の高い選択肢だと感じます。
関連記事:楽天証券を実際に使ってみた感想──初心者におすすめできる理由と注意点
SBI証券の特徴
結論から言うと、SBI証券は「長期投資に最適な高還元システム」を持つ証券会社です。
三井住友カードとの相性が良い
SBI証券の強みは、三井住友カード積立のポイント還元率です。ゴールドカードを使えば最大1.0%還元、プラチナプリファードなら最大3.0%まで上がります。
私自身、SBI証券を併用するようになったのは、このポイント還元の仕組みが理由でした。
ただし、2024年11月以降、還元率は年間カード利用金額によって変動する仕組みに変更されました。
| カード種類 | 年会費 | 初年度 | 2年目以降(条件あり) |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード(NL) | 無料 | 0.5% | 年間10万円以上利用で0.5%、未満は0% |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円 | 1.0% | 年間100万円以上で1.0%、10万円以上で0.75%、未満は0% |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円 | 1.0%〜3.0% | 年間利用金額に応じて1.0%〜3.0% |
※クレカ積立の金額は「年間100万円利用」のカウント対象に含まれません。 ※還元率は条件・キャンペーン等により変更される場合があります。
年間100万円以上のカード利用がある人は、三井住友カード ゴールド(NL)の年会費が永年無料になり、さらに毎年10,000ポイントが還元されます。これは長期投資を続ける上で大きなメリットです。
投資信託・株をまとめて管理できる
SBI証券のアプリは、株式と投資信託を一元管理できる設計です。楽天証券のようにアプリが分かれておらず、投資全体を俯瞰しやすい点は便利だと感じます。
毎日資産をチェックする習慣がある人には、SBI証券の方が操作性で優れている印象です。
Vポイントの再投資で資産が増える
SBI証券では、積立で貯まるVポイントを再投資に回すことが可能です。楽天ポイントと違い、日常利用にはやや不便ですが、「使わずにそのまま投資に回す」習慣をつければ、長期的には効率的な運用ができます。
私も現在はこのVポイント再投資を続けており、「貯まる→投資→また増える」という循環を感じています。
関連記事:SBI証券を実際に使ってみた感想──NISAなら最有力?
比較まとめ:楽天証券 vs SBI証券
両社の違いを一覧で整理します。
| 項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
|---|---|---|
| クレカ積立カード | 楽天カード | 三井住友カード |
| 還元率(通常カード) | 0.5%(固定) | 0%〜0.5%(条件付き) |
| 還元率(ゴールド) | 0.75%(固定) | 0%〜1.0%(条件付き) |
| ポイント種類 | 楽天ポイント | Vポイント |
| ポイントの使い道 | 投資・買い物・旅行など幅広い | 投資信託・カード利用が中心 |
| アプリの操作性 | シンプルで初心者向け | 機能が多く投資家向け |
| 年会費優遇制度 | 特になし | 年100万円利用でゴールド永年無料 |
| 向いている人 | 楽天経済圏ユーザー・初心者 | 長期投資・高還元重視派 |
※SBI証券の還元率は年間カード利用金額などの条件により変動します。 ※楽天証券の還元率は投資信託の代行手数料により変動します。
どちらを選ぶべき?

初心者には楽天証券が入りやすい
初めて投資を始める人には、楽天証券が入りやすいと感じます。楽天ポイントで少額から投資を試せるうえ、操作もシンプルで迷わない。「まずは投資の習慣を作る」には良い環境です。
年間カード利用額を問わず還元率が固定されている点も、分かりやすさという意味でメリットだと思います。
長期投資・高還元重視ならSBI証券
一方で、長期的に積立を続ける意志がある人、もしくは年間のカード利用が多い人にはSBI証券が向いています。
特に、年間100万円以上のクレカ支払いがある人は、三井住友カード ゴールド(NL)の年会費が永年無料になり、毎年10,000ポイントも還元されます。これは長期投資を続ける上で大きなアドバンテージです。
結局は「どのサービスを普段使っているか」
どちらを選ぶかは、「どのサービスを日常的に使っているか」で決まると思います。
楽天カードや楽天市場を普段使っているなら楽天証券、三井住友カードを使っているならSBI証券、という選び方がシンプルで合理的です。
迷った場合は、まずは1社で始めて、必要に応じて併用を検討するという考え方も現実的だと思います。
関連記事:インデックス投資の魅力|初心者が安心して資産を育てられる理由
以上を踏まえると、楽天証券とSBI証券はそれぞれ異なる強みを持っており、「どちらが正解」ではなく「どちらが自分に合うか」で選ぶべきだと感じます。
私の結論:どちらも合格点。大事なのは「続けられる方」
実際に両方使ってみて感じるのは、「どちらも優秀。結局は、自分がストレスなく続けられるかどうか」ということです。
楽天証券は「投資の入口」として優秀。SBI証券は「投資を習慣化した後のステップアップ口座」として有力な選択肢です。
どちらを選んでも間違いではなく、自分の生活と投資スタイルに合った方を選ぶことが最も重要だと考えています。
この比較を通じて感じたこと
両社を比較して感じたのは、「証券会社選びに正解はない」ということです。
還元率の0.数%の差を追いかけるよりも、ストレスなく積立を続けられる環境を選ぶ方が、長期的にはリターンに貢献すると思います。
私の場合、楽天証券で投資を始めて「投資を習慣化」できたからこそ、SBI証券への併用という選択ができました。最初から完璧な環境を求めるよりも、まずは始めてみることが大切だと感じています。
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免責事項
本記事は個人の経験・考えに基づく内容であり、特定の証券会社への勧誘を目的としたものではありません。証券会社の選択はご自身の判断と責任でお願いいたします。
投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
本記事に記載された情報は2025年12月時点のものです。ポイント還元率やサービス内容は変更される可能性があります。最新の情報は各社の公式サイトをご確認ください。
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参考サイト
- 楽天証券「楽天カードクレジット決済」
- SBI証券「三井住友カードつみたて投資」
- 三井住友カード「ポイント付与率および条件の詳細」

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