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お金がたまらない人が無意識に続けている「無駄な支出」の正体

「なぜか毎月お金が残らない」

そう感じたことはありませんか。

私も20代前半の頃、まさにその状態でした。年収450万円という決して低くない収入がありながら、貯金はほとんど増えない。毎月の給料日前には口座残高を確認してため息をつく、そんな日々を過ごしていました。

当時の私は「収入が増えれば貯まるはず」と思っていました。しかし、転職を経て年収が400万円に下がった今、むしろ資産は着実に増えています。月10万円の積立投資を続けられるようになり、副業収入も得られるようになりました。

この変化のきっかけは、自分が無意識に続けていた「無駄な支出」の存在に気づいたことでした。この経験から分かったのは、「節約」よりも先に見直すべき支出の考え方があるということです。

この記事では、私自身の経験をもとに、多くの人が見落としがちな支出のパターンと、それに気づくための考え方をお伝えします。

目次

「無駄な支出」は自覚しにくい

最初にお伝えしたいのは、無駄な支出の多くは「悪い習慣」ではなく「無意識の習慣」だということです。

たとえば、毎朝のコンビニコーヒー。1杯150円として、月に20日で3,000円。年間では36,000円になります。これを「無駄」と断言するつもりはありません。朝のコーヒーが仕事のパフォーマンスを上げてくれるなら、それは立派な投資かもしれません。

問題は、その支出を「意識して選んでいるかどうか」です。

私の場合、以前は「なんとなく」でお金を使っていることが多かったように思います。コンビニに寄るのが習慣になっていて、特に欲しいものがなくても何かを買ってしまう。ネットで見かけた商品を「今だけセール」という言葉に反応して購入してしまう。

こうした小さな支出の積み重ねが、気づかないうちに家計を圧迫していました。

「なんとなく」の正体

金融広報中央委員会の調査によると、20代単身世帯の約4割が「貯蓄がない」と回答しています。収入の問題もありますが、支出の「見える化」ができていないことも大きな要因ではないかと考えられます。

私が支出を記録し始めて驚いたのは、「使途不明金」の多さでした。クレジットカードの明細を見ても、何に使ったか思い出せない支出がいくつもある。これこそが「なんとなく」の正体でした。

関連記事:節税より先に見るべき数字──「可処分所得」を知らないと、お金は増えない

私が見直した5つの支出パターン

ここからは、私自身が実際に見直した支出パターンを紹介します。すべての人に当てはまるわけではありませんが、参考になれば幸いです。

1. 「ご褒美」という名の衝動買い

残業が続いた週末、「頑張った自分へのご褒美」として買い物をする習慣がありました。服、ガジェット、外食。金額は1回あたり5,000〜10,000円程度でしたが、月に2〜3回あれば年間で相当な額になります。

ご褒美そのものを否定するつもりはありません。ただ、「ご褒美」が必要なほどストレスを感じる働き方自体を見直すべきではないか、と考えるようになりました。

関連記事:年収450万→400万の転職で可処分所得が増えた話──働き方改革が資産形成を可能にした実体験

2. 見栄のための支出

同僚との飲み会、後輩へのおごり、ブランド品への興味。「社会人としてこうあるべき」という思い込みから、身の丈に合わない支出をしていた時期がありました。

今振り返ると、それは誰のためでもなく、自分の不安を埋めるための行動だったように思います。

3. 「安いから」という理由の買い物

セールや割引に弱かった時期があります。「50%オフ」「期間限定」「ポイント還元」といった言葉を見ると、本当に必要かどうかを考える前に購入ボタンを押していました。

冷静に考えれば、10,000円のものが5,000円になっても、必要でなければ5,000円の損失です。「安く買えた」という満足感のために、不要なものを買っていたことに気づきました。

4. サブスクリプションの重複

動画配信サービスを3つ、音楽配信を2つ契約していた時期がありました。月額にすると約4,000円。年間48,000円です。

実際に使っていたのは、そのうち1〜2つだけ。「いつか見るかもしれない」という理由で解約を先延ばしにしていました。

今は本当に使うサービスだけに絞り、月額1,500円程度に抑えています。

5. 通勤にかかる隠れたコスト

以前の職場では、片道1時間の通勤をしていました。交通費は会社負担でしたが、通勤途中のカフェ代、疲れからくる外食の増加、時間がないことによる「時短商品」への依存など、見えないコストがかかっていました。

現在はリモートワーク中心の働き方になり、これらの支出は大幅に減りました。通勤時間がなくなったことで自炊の時間も確保でき、食費も抑えられています。

関連記事:通勤ゼロ・自炊・筋トレ──私の生活習慣が資産形成を加速させた理由

支出を見直すための3つのステップ

私が実践した見直しの方法を紹介します。

ステップ1:まず記録する

家計簿アプリでもノートでも構いません。最低1ヶ月、できれば3ヶ月、すべての支出を記録してみてください。

完璧にやる必要はありません。まずはクレジットカードの明細を見るだけでも十分です。

記録するだけで、自然と「これは本当に必要か?」と考えるようになります。私の場合、記録を始めた最初の月で、支出が前月比15%ほど減りました。

ステップ2:固定費を疑う

毎月自動的に引き落とされる固定費は、一度見直すだけで継続的な効果があります。

スマホの料金プラン、保険、サブスクリプション、ジムの会費など。「契約したときのまま」になっていないか確認してみてください。

関連記事:【初心者向け】会社員が無理なく節約して投資に回す方法

ステップ3:「使わなかったお金」を先に移す

節約で浮いたお金を、そのまま生活費口座に置いておくと、いつの間にか使ってしまいます。

私は給料日に、積立投資の金額を自動で別口座に移すように設定しています。「残ったお金で生活する」のではなく、「先に貯める分を確保して、残りで生活する」という発想の転換です。

関連記事:20代で月10万円積立を選んだ理由|正直きつい月もあった

「節約」ではなく「選択」という考え方

私がこの経験から学んだのは、「節約」という言葉のイメージを変えることの大切さです。

節約というと、我慢や忍耐のイメージがあります。しかし実際には、無意識の支出を減らすことは「我慢」ではありません。むしろ、本当に価値のあることにお金を使えるようになるための「選択」です。

私は今、以前よりも満足度の高いお金の使い方ができていると感じています。無駄な支出を減らした分、旅行や自己投資、大切な人との食事など、本当に価値を感じることに使えるようになりました。

まとめ

無駄な支出の見直しが教えてくれたこと

お金が貯まらない原因の多くは、収入の問題ではなく「無意識の支出」にあるのかもしれません。

私の場合、年収が下がっても資産が増えるようになったのは、自分の支出パターンを客観的に見つめ直したからでした。サブスクの重複、衝動買い、通勤の隠れたコスト、セールへの反応、見栄のための支出。これらに気づき、一つずつ見直していくことで、お金との向き合い方が変わりました。

免責事項

投資について

本記事で紹介している積立投資等の情報は、筆者個人の経験に基づくものです。投資には元本割れのリスクがあり、将来の成果を保証するものではありません。投資判断は、ご自身の責任において行ってください。不安な場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家への相談をおすすめします。

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本記事の内容は、筆者個人の体験と見解に基づいています。同様の方法を実践しても、すべての方に同じ結果が得られるとは限りません。

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記事内の情報は執筆時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。具体的な節約方法や金融商品の選択については、最新の情報を確認し、必要に応じて専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

だっちのアバター だっち 会社員投資家

20代後半の会社員投資家です。
「経済的自由=FIRE」を目指し、インデックス投資・個別株・FXを実践中。
初心者にもわかりやすく資産運用の情報を発信しています。
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