※本記事は2026年5月時点の情報をもとにしています。
はじめに
「信託報酬は安い方がいい」とは、どこの投資ブログでも言われています。でも、具体的にどれくらいの差になるのかをイメージできている人は意外と少ないと感じます。
本記事では、月10万円積立を30年続けた場合に、信託報酬0.1%と0.7%でどれくらいの最終評価額の差が出るかを計算してみました。
本記事は、「信託報酬って本当に大事なの?」と疑問を持つ20代・30代の長期投資家の方向けに書いています。
- 信託報酬の意味と影響を理解したい方
- 低コスト投信を選ぶ理由を整理したい方
- 長期投資のコスト感覚を身につけたい方
- eMAXIS Slim系を選ぶ理由を知りたい方
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この記事の結論
- 信託報酬は長期投資の最重要コストの1つ
- 月10万円・30年・年率5%なら、0.1%と0.7%で約400万円の差
- 低コスト投信(eMAXIS Slim等)を選ぶのが基本
- 一度設定すれば自動で恩恵を受け続けられる
信託報酬の重要性に気付いた経緯
結論から言うと、初心者本「お金は寝かせて増やしなさい」を読んだのがきっかけでした。
投資を始めた当初は、「人気だから」「リターンが良かったから」という理由で投信を選んでいました。信託報酬という単語は知っていましたが、その重要性は理解していませんでした。
水瀬ケンイチ氏の本で「30年後に大きな差になる」と読んでから、自分が持っていた投信を全部見直しました。当時保有していた0.7%の投信を売って、0.1%の投信に乗り換えた結果、今でも「あの時に変えてよかった」と思っています。
長期投資ほど信託報酬の差が複利で効きます。1年や2年では気にならない差が、20〜30年では数百万円の差になる。これを実感するのは難しいですが、確実に効いています。
信託報酬とは
結論から言うと、信託報酬は「投資信託を保有している間、毎年自動的に差し引かれる手数料」です。
仕組み
- 年率(%)で表示される
- 保有額に対して、毎日少しずつ差し引かれる
- 運用会社・販売会社・信託銀行に分配される
- 運用成績の良し悪しに関わらず必ず取られる
主な投信の信託報酬例
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):約0.0938%
- eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン):約0.05775%
- FANG+:約0.7755%
- アクティブファンド:1〜2%が一般的

月10万円・30年・年率5%で試算
結論から言うと、信託報酬の差は30年で約400万円になります。
条件
- 毎月積立額:10万円(年120万円)
- 運用期間:30年
- 想定リターン(信託報酬控除前):年5%
- 比較する信託報酬:0.1% vs 0.7%
結果
- 信託報酬0.1%の場合:約8,200万円
- 信託報酬0.7%の場合:約7,800万円
- 差額:約400万円
「たった0.6%の差」が、30年では新車を5年分買える金額になります。複利で効くため、期間が長くなるほど影響が膨らみます。

低コスト投信を選ぶ3つの基準
基準1:信託報酬は0.2%以下を目安に
主要なインデックス投信は0.1%前後まで下がっています。アクティブファンドや特殊な指数連動型を除けば、0.2%以上は割高だと考えています。
基準2:純資産総額が大きいか
純資産が小さいと運用効率が悪く、繰上償還(運用終了)のリスクもあります。最低でも100億円以上を目安にしています。
基準3:「最安水準を継続的に追求」と明示しているか
eMAXIS Slimシリーズのように、業界最安水準を維持する方針を持つファンドは、長期で安心して持ち続けられます。
信託報酬を抑えるためにできること
結論から言うと、ファンド選びと証券会社選びの2点で完結します。
1. 低コストインデックスを選ぶ
S&P500やオルカンなら、eMAXIS Slim系・SBI・Vシリーズ・楽天・全米株式など、いずれも0.1%前後で揃っています。
関連記事:
【米国株投資】S&P500 vs 全米株式(VTI):構成銘柄と長期リターンの違い
2. 証券会社の手数料体系を確認する
主要ネット証券は投信の購入手数料は無料が普通です。私は楽天証券公式サイトを使っていますが、楽天カード積立で年12,000ポイント還元という追加メリットもあります。
低コストインデックス投信の代表例
結論から言うと、eMAXIS Slim系・SBI・Vシリーズ・楽天インデックスシリーズが3大選択肢です。
S&P500連動の主要ファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):信託報酬約0.0938%
- SBI・V・S&P500インデックス:信託報酬約0.0938%
- 楽天・S&P500インデックス・ファンド:信託報酬約0.077%
オルカン連動の主要ファンド
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):信託報酬約0.05775%
- SBI・V・全世界株式インデックス:信託報酬約0.0938%
よくある質問
Q1. eMAXIS SlimとSBI・V、どちらがいい?
大差ありません。両者とも「業界最安水準を継続」する方針です。私は楽天証券で買いやすいeMAXIS Slimを使っています。
Q2. 信託報酬以外で気をつけるコストは?
「実質コスト」(運用報告書に記載)を確認しましょう。信託報酬+その他費用の合計が実コストです。
Q3. アクティブファンドが良い場面はありますか?
長期で市場平均に勝つアクティブファンドは少数です。コスト×継続性で考えるとインデックス優位だと考えています。
Q4. ETFと投資信託、どちらがいい?
積立しやすさで投資信託、配当を受け取りたいならETF。私は再投資型の投資信託メインです。
具体的なファンド比較表
結論から言うと、信託報酬の差は以下の通りです。
S&P500連動の主要3ファンド
| ファンド名 | 信託報酬 | 純資産 |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 約0.0938% | 約5兆円 |
| SBI・V・S&P500 | 約0.0938% | 約2兆円 |
| 楽天・S&P500 | 約0.077% | 約3,000億円 |
※2026年5月時点。最新情報は各運用会社公式サイトでご確認ください。
3社とも0.1%以下の低コスト水準。どれを選んでも長期で大きな差は出ません。私はeMAXIS Slimをメインで使っていますが、楽天・S&P500も0.077%で十分競争力があります。
まとめ
- 信託報酬は「保有しているだけで毎年取られる手数料」
- 0.1%と0.7%の差は、30年で約400万円(条件次第)
- 低コストインデックス(eMAXIS Slim系など)を選ぶのが基本
免責事項
本記事は、私個人の考えと経験に基づいて執筆したものです。投資判断は個人の責任で行っていただき、特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。市場環境や制度は変更される可能性があるため、最新情報は証券会社や金融庁の公式サイトでご確認ください。
