はじめに
三井住友DSアセットマネジメントが「2026年の注目投資テーマTop10」を発表しました。
本記事は、以下の方に向けて書いています:
- すでにインデックス投資をしている方
- テーマ株に興味はあるが手を出すべきか迷っている方
- 2026年の成長分野を知りたい方
私はNASDAQ100に投資しており、個別のテーマ株に投資することはありません。
しかし、構造的な成長テーマを知ることは、長期投資の視野を広げるうえで意味があると考えています。
この記事では、2026年の注目投資テーマTop10を解説し、インデックス投資家にとっての意味を考えます。
※本記事は2026年1月時点の情報をもとにしています。
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この記事の結論
- 三井住友DSアセットマネジメントが「2026年の注目投資テーマTop10」を発表
- 物理AI、ヒューマノイド、新興国株、次世代原子力、防衛テックなど構造的な成長テーマ
- これらのテーマはNASDAQ100やS&P500で自然にカバーされる
- 個別テーマに投資する必要はないが、テーマを知ることで長期投資の視野が広がる
2026年の注目投資テーマTop10
結論から言うと、三井住友DSアセットマネジメントが発表した「2026年の注目投資テーマTop10」は以下の通りです。
1位:物理AI(現実世界で動くAI)
AIが重力・慣性・摩擦といった物理法則を学習・理解し、センサーやロボットなど物理デバイスと統合して自律的にタスクを実行します。
従来のAIは、テキストや画像などのデジタルデータを処理することが中心でした。
しかし、物理AIは、現実世界で動くロボットや自動運転車などに応用されます。
例えば:
- 自動運転車が障害物を避ける
- ロボットが物を掴んで運ぶ
- ドローンが自律的に飛行する
これらはすべて、物理法則を理解したAIによって実現されます。
2位:ヒューマノイド・ロボティクス
AIの「頭脳」が「身体」を得るフェーズへと移行し、汎用人型ロボット(ヒューマノイド)が実証実験から本格導入の段階への移行に注目されています。
労働力不足が深刻化する日本市場では、このテーマへの期待が特に高まっています。
例えば:
- 工場での作業
- 介護現場での支援
- 物流倉庫での荷物運搬
これらの分野で、ヒューマノイドロボットが活躍する可能性があります。
3位:新興国株の巻き返し
世界経済の安定化、米ドル高修正や米国の貿易政策をめぐる不確実性の後退により、新興国株式市場の見直しが進む余地があります。
2025年は新興国株が軟調でしたが、2026年は資金フローや為替環境の変化を受けた再評価が期待されています。
4位:次世代原子力発電
脱炭素とベースロード電源としての安定供給を両立する原子力の再評価が進んでいます。
特に、小型モジュール炉(SMR)の実用化に期待が集まっています。
データセンター向けの電力供給の観点からも、SMRや核融合への期待が高まりやすいとみられています。
AIの急速な普及に伴い、膨大な電力が必要とされる中で、安定的で環境負荷の低いエネルギー源の確保が急務となっています。
5位:防衛テック+アルファ
地政学リスクの長期化に伴う防衛費増額が見込まれています。
伝統的領域(艦船、航空機、ミサイル)に加え、宇宙・サイバー・電磁波領域を統合した作戦能力の重要性が増大しています。
日本市場では、装備品メーカーだけでなく周辺産業の裾野拡大が重要な視点となります。
従来の公共事業とは異なり、ソフトウェアやデータ活用を伴うため、利益率が比較的高い点も投資テーマとして魅力的です。
6位:GLP-1薬と周辺市場の拡大
肥満症治療薬の普及と、副作用対策となる製品やサービスなど周辺需要の広がりが期待されています。
GLP-1薬は、糖尿病治療薬として開発されましたが、肥満症治療にも効果があることが分かり、注目されています。
7位:ソブリンAI・ソブリンクラウド
国家や組織が自国・自社のデータ、言語、文化に基づいた独自のAI基盤や、AIを動かすインフラ構築の重要性が増大しています。
米国や中国だけでなく、各国が独自のAI基盤を構築する動きが加速しています。
8位:ブルーエコノミー
陸上資源の制約や地政学リスクに対し、地球の約7割を占める「海洋」の未利用領域を活用する動きが注目されています。
例えば:
- 海洋資源の開発
- 海洋エネルギーの利用
- 海洋プラスチック問題の解決
9位:イベント消費の”連続ピーク”
スポーツイベントや米国建国250周年など大型イベントが重なり、旅行・レジャー消費の拡大が見込まれます。
2026年は、複数の大型イベントが重なる年であり、消費の盛り上がりが期待されています。
10位:RWA(現実資産)のトークン化
株式、債券、不動産、貴金属や美術品など現実資産の権利をブロックチェーン上で発行・管理できるデジタルトークンに変換する動きが進んでいます。
これにより、従来は流動性が低かった資産の取引が容易になります。
以下は、三井住友DSアセットマネジメントによる公式発表です。
参考:「2026年の注目投資テーマ Top10」を発表(三井住友DSアセットマネジメント)
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なぜNASDAQ100/S&P500で十分なのか
結論から言うと、これらのテーマはNASDAQ100やS&P500に投資していれば、自然にカバーされます。
NASDAQ100に含まれる企業
NASDAQ100は、米国のハイテク企業を中心とした指数です。
例えば:
- Apple:物理AI、ヒューマノイド関連(iPhone、Vision Pro)
- Microsoft:物理AI、ソブリンAI(Azure、OpenAI投資)
- NVIDIA:物理AI、ヒューマノイド関連(GPU)
- Tesla:物理AI、ヒューマノイド関連(自動運転、Optimus)
- Amazon:物理AI、ソブリンクラウド(AWS、倉庫ロボット)
これらの企業は、2026年の注目テーマの多くをカバーしています。
S&P500に含まれる企業
S&P500は、米国の主要500社を含む指数です。
NASDAQ100に含まれない企業も多く、より幅広い分野をカバーしています。
例えば:
- 防衛関連:Lockheed Martin、Northrop Grumman
- エネルギー関連:ExxonMobil、Chevron
- 製薬関連:Eli Lilly(GLP-1薬)
新興国株もカバーされる
全世界株式インデックス(VTやACWI)に投資していれば、新興国株もカバーされます。
私はNASDAQ100に投資していますが、米国企業の多くは新興国市場でもビジネスを展開しているため、間接的に新興国の成長も取り込めます。
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テーマを知ることの意味
結論から言うと、個別テーマに投資する必要はありませんが、テーマを知ることには意味があります。
私自身、過去にテーマ株で振り回された経験があり、その反省から現在はインデックス投資に軸足を置いています。しかし、成長テーマを理解することは、長期投資の視野を広げるうえで役立っています。
① 長期投資の視野が広がる
構造的な成長テーマを知ることで、世界経済の大きな流れを理解できます。
例えば:
- AIがどのように進化していくのか
- エネルギー問題がどのように解決されていくのか
- 地政学リスクが企業にどのような影響を与えるのか
これらを理解することで、長期投資の視野が広がります。
② ニュースの理解が深まる
日々のニュースを見たときに、「これは物理AIのテーマだ」「これは防衛テックのテーマだ」と理解できるようになります。
これにより、市場の動きをより深く理解できます。
③ ポートフォリオの見直しに役立つ
テーマを知ることで、自分のポートフォリオが成長分野をカバーしているか確認できます。
例えば:
- NASDAQ100に投資していれば、物理AI、ヒューマノイド、ソブリンAIはカバーされている
- S&P500に投資していれば、防衛、エネルギー、製薬もカバーされている
- 全世界株式に投資していれば、新興国もカバーされている
④ 焦らずに済む
テーマ株が話題になったときに、「自分は乗り遅れた」と焦る必要がなくなります。
NASDAQ100やS&P500に投資していれば、すでにテーマ株をカバーしているからです。
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個別テーマに投資するリスク
結論から言うと、個別テーマに投資することには、いくつかのリスクがあります。
① テーマの流行は短命
テーマ株は、一時的に注目を集めることがありますが、長期的には期待外れに終わることも多いです。
例えば:
- 2000年代:ITバブル(多くのIT企業が倒産)
- 2010年代:3Dプリンター(期待ほど普及せず)
- 2020年代:メタバース(ブームは一時的)
② 集中リスク
個別テーマに投資すると、ポートフォリオが偏ります。
例えば:
- 防衛テックに集中投資 → 地政学リスクが後退すると下落
- 新興国株に集中投資 → 為替リスク、政治リスクが大きい
③ 高コスト
テーマ型投資信託は、信託報酬が高いことが多いです。
例えば:
- テーマ型投資信託:信託報酬1〜2%
- インデックス投資信託:信託報酬0.1%以下
長期的には、この差が大きな影響を与えます。
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私の結論:テーマを知り、淡々と積み立てを続ける
三井住友DSアセットマネジメントが「2026年の注目投資テーマTop10」を発表しました。
物理AI、ヒューマノイド、新興国株、次世代原子力、防衛テックなど、構造的な成長テーマが並びます。
私はNASDAQ100に投資しており、これらのテーマは自然にカバーされています。
個別テーマに投資する必要はありません。
ただし、テーマを知ることには意味があります。
長期投資の視野が広がり、ニュースの理解が深まり、ポートフォリオの見直しに役立ちます。
最も重要なのは、淡々と積み立てを続けることです。
テーマ株の流行に振り回されず、NASDAQ100やS&P500に投資し続けることが、長期的に資産を築く唯一の方法です。
今日も、明日も、淡々と積み立てを続けます。
それが、確実に資産を築く唯一の方法です。
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免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資商品の推奨や投資勧誘を目的とするものではありません。投資判断は必ずご自身の責任において行い、必要に応じて金融の専門家にご相談ください。
テーマ株への投資は、集中リスクや高コストなどのリスクを伴います。インデックス投資と比較して、慎重に判断してください。

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