はじめに
2026年1月、衆議院が解散され、総選挙が行われることになりました。
本記事は、「選挙で株価はどう動くのか知りたい」「長期投資をしているが、選挙を意識すべきか」という方に向けて書いています。
現在、解散総選挙と為替介入警戒が意識され、円相場が上下に大きく振れ、株価も不安定です。自民党が勝ちそうになったら高市銘柄が上がる、といった相場になっています。
私は長期投資家として、選挙を投資判断に影響させることはありません。
しかし、選挙が気になる人にとって、政策と相場の関係を理解することは意味があると考えています。
この記事では、解散総選挙と株価の関係、長期投資家が見るべきポイントを解説します。
※本記事は2026年1月時点の情報をもとにしています。
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この記事の結論
- 解散総選挙は「イベント」そのものより、政策の方向性に市場が反応する
- 「選挙は買い」はアノマリーであり、必ず起きるわけではない
- 長期投資家は選挙を売買タイミングに使わず、淡々と積み立てを続ける
- 選挙をきっかけに政策の方向性をチェックし、ポートフォリオを見直すのは有効
解散総選挙が市場に与える典型パターン
結論から言うと、選挙前〜選挙後は株価が上昇しやすいという「アノマリー」があります。
「選挙は買い」と言われる理由
衆院選では、政権基盤の安定期待や経済政策への期待が高まり、株価が上昇しやすい局面がありました。
過去の例:
- 2005年:小泉郵政選挙で自民党大勝、日経平均は選挙後も上昇
- 2012年:政権交代で自民党勝利、日経平均は大幅上昇(アベノミクス期待)
- 2014年:自民党大勝、日経平均は選挙後も上昇
「選挙前に株を買うと値上がりしやすい」というのは、あくまで過去データからのアノマリーであり、必ず起きるわけではありません。
ご祝儀相場と「材料出尽くし」
選挙前〜直後は期待先行で株高になり、その後は他材料(世界景気、金利、為替)に主導権が移るケースが多いです。
特に、選挙通過後は「材料出尽くし」で一服・反落するリスクにも注意が必要です。
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今回の解散総選挙と経済政策
結論から言うと、今回の解散総選挙では、与党の経済政策が市場に影響を与えています。
高市政権が掲げる経済政策
高市政権は「責任ある積極財政」「成長戦略の加速」を掲げています。
これが株高・金利高・円安の一因になっているとの見方があります。
積極財政+金融緩和期待により、「日本株高・円安・国債増発懸念」というセットで市場が反応しているとの指摘もあります。
なぜ解散ニュースで株が上がるのか?
現在の解散観測では、「与党勝利=政権安定=政策継続」という期待から、日本株の買いが強まっています。
選挙公約で「国策セクター(防衛、半導体、GXなど)」が明確になると、関連銘柄に資金が集まりやすくなります。
例えば、自民党が勝ちそうになったら「高市銘柄」(防衛関連、半導体関連など)が上がる、といった動きが見られます。
シナリオ別:選挙結果と相場の関係
結論から言うと、選挙結果によって市場の反応が変わります。
シナリオ①:与党大勝
政治・政策のイメージ:
- 政権安定
- 積極財政・成長戦略が継続
株式市場:
- 日本株高継続
- 国策セクター(防衛、半導体、GX)に資金
為替:
- 円安方向が意識されやすい
シナリオ②:与党やや勝利
政治・政策のイメージ:
- 現状維持
- 政策も大枠継続
株式市場:
- 株高基調は維持するが、勢いはやや落ち着く
為替:
- 円安基調だが、過度な動きは限定的
シナリオ③:与党議席減・辛勝
政治・政策のイメージ:
- 政策推進力への不安
- ねじれ懸念
株式市場:
- 一時的な調整
- 内需・ディフェンシブに物色シフト
為替:
- 円の不安定化
- 上下に振れやすい
シナリオ④:与党敗北・政権交代
政治・政策のイメージ:
- 政策の不透明感・不安
株式市場:
- 日本株にネガティブ
- リスクオフの可能性
為替:
- 円高方向(リスクオフ)になりやすい
重要なのは「結果」ではなく「政策の方向性」
強調したいのは、「結果そのもの」よりも「結果が政策・財政・金融にどうつながるか」でマーケットが反応するという点です。
例えば、与党が大勝しても、積極財政を見直す方針を打ち出せば、株価は下落する可能性があります。
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長期投資家が見るべき3つのポイント
結論から言うと、長期投資家は選挙を売買タイミングに使わず、政策の方向性をチェックすることが重要です。
① 政権の安定度
任期中に大きな政策転換が起こるリスクはどれくらいか。
政権が安定していれば、政策の継続性が高まり、市場は安心します。
政権が不安定になれば、政策の転換リスクが高まり、市場は不安定になります。
② 経済政策の方向性
積極財政か緊縮か、成長戦略の中身(国策セクター)は何か。
積極財政であれば、日本株高・円安の方向に動きやすくなります。
緊縮財政であれば、日本株安・円高の方向に動きやすくなります。
国策セクター(防衛、半導体、GXなど)が明確になれば、関連銘柄に資金が集まりやすくなります。
③ 金融政策・為替
財政とセットで、金利・為替がどう動きそうか(円安・円高どちらのリスクを取るか)。
積極財政+金融緩和期待であれば、円安・金利上昇の方向に動きやすくなります。
緊縮財政+金融引き締め期待であれば、円高・金利低下の方向に動きやすくなります。
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投資家タイプ別の現実的なアクション
結論から言うと、投資家タイプによって、選挙への対応が変わります。
長期インデックス投資家
選挙そのものを売買タイミングには使わず、「暴落があれば買い増しチャンス」くらいの位置づけに留める。
私は長期インデックス投資家として、選挙を投資判断に影響させることはありません。
淡々と積み立てを続けます。
個別株投資家
公約や政策テーマから「国策×セクター」をチェックしつつ、選挙後の材料出尽くし・急落リスクも想定してポジションサイズを調整する。
例えば:
- 与党が防衛費増額を公約に掲げる → 防衛関連銘柄に資金が集まる
- 与党が半導体支援を強化する → 半導体関連銘柄に資金が集まる
- 与党がGX(グリーントランスフォーメーション)を推進する → GX関連銘柄に資金が集まる
ただし、選挙後は「材料出尽くし」で急落するリスクもあるため、ポジションサイズを調整することが重要です。
FX・短期トレーダー
積極財政期待による円安トレンドと、急激な円安局面での為替介入リスクを意識しながら、レバレッジ管理を徹底する。
現在は、解散総選挙と為替介入警戒が意識され、円相場が上下に大きく振れ、為替が不安定です。
レバレッジをかけすぎると、急激な為替変動で大きな損失を被る可能性があります。
関連記事:ドル円が2円急落した日──長期投資家が為替変動とどう向き合うか
選挙をきっかけに見直すべきこと
結論から言うと、選挙をきっかけに、政策の方向性とポートフォリオを見直すことは有効です。
① 政策の方向性を確認
選挙公約や政党の政策を確認し、今後の経済政策の方向性を把握します。
例えば:
- 積極財政か緊縮か
- 成長戦略の中身(国策セクター)は何か
- 金融政策はどうなるか
② ポートフォリオのリスクを確認
自分のポートフォリオが、政策の方向性に合っているか確認します。
例えば:
- 積極財政期待で日本株を増やすべきか
- 円安期待で外貨建て資産を増やすべきか
- 国策セクター関連銘柄を保有しているか
③ 生活防衛資金を確認
選挙後に市場が不安定になる可能性もあるため、生活防衛資金を確認しておきます。
暴落が起きたときに追加投資できるように、生活防衛資金を確保しておくことが重要です。
関連記事:生活防衛資金はいくら必要?独身・既婚・子あり別の目安
私の結論:選挙は気にしない、淡々と続ける
2026年1月、衆議院が解散され、総選挙が行われることになりました。
現在、解散総選挙と為替介入警戒が意識され、円相場が上下に大きく振れ、株価も不安定です。自民党が勝ちそうになったら高市銘柄が上がる、といった相場になっています。
しかし、私は長期投資家として、選挙を投資判断に影響させることはありません。
選挙は「イベント」そのものより、政策の方向性に市場が反応します。
長期投資家にとって重要なのは、「政権の安定度」「経済政策の方向性」「金融政策・為替のトレンド」を整理することです。
選挙をきっかけに、政策の方向性とポートフォリオを見直すことは有効ですが、選挙そのものを売買タイミングには使いません。
淡々と積み立てを続けることが、長期投資家にとって最も重要です。
今日も、明日も、淡々と積み立てを続けます。
それが、確実に資産を築く唯一の方法です。
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免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の政党や候補者の支持・不支持を目的とするものではありません。また、特定の投資商品の推奨や投資勧誘を目的とするものではありません。選挙結果や政策の方向性は予測が困難であり、投資判断は必ずご自身の責任において行い、必要に応じて金融の専門家にご相談ください。

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