※本記事は2026年6月時点の情報をもとにしています。
はじめに
私のメイン投資先はS&P500とオルカンで、米国株が結果的に大きな比率を占めます。それでも、米国株100%の「全力S&P500」にしていません。本記事は、S&P500の好調を見て「全部S&P500でいいのでは?」と考えている20〜30代の会社員に向けて書いています。
- インデックスを始めて、何にどれだけ寄せるか迷っている方
- 「米国はずっと強い」と言われて全力S&P500を検討中の方
- 為替リスクや一極集中リスクが言葉だけ先行している方
- 長く続けられる配分を作りたい方
この記事の結論
- 私のポートフォリオは米国比率約45%、オルカン25%、現金25%、金5%
- 米国一極集中はカントリーリスクと為替リスクを同時に抱える
- オルカンは自動でリバランスしてくれる「めんどくさくない」装置
- 金と現金は守りのアセット、長期で爆発はしないが暴落耐性を上げる
- 「全力」より「続けられる配分」のほうが、20年後のリターンに効く
私のポートフォリオ全体像 – 米国は約45%
私の現在のポートフォリオを公開します。S&P500が35%(主に企業型DC月3万円積立)、オルカンが25%(新NISAつみたて枠中心)、NASDAQ100が10%(新NISA成長枠の一部)、金の投資信託が5%、現金が25%。米国比率は単体のS&P500とNASDAQ100、オルカンに含まれる米国分(約60%)を合わせるとざっくり45%程度になります。
これでも市場でいう「米国寄り」の部類ですが、私としては全力S&P500でない理由がいくつかあります。2026年の投資方針を立てる必要はない理由──「今年と同じ」が最良の戦略に2026年の方針を書きました。

理由1 – 米国一極集中のカントリーリスク
1つ目はカントリーリスクです。米国は世界経済の中心であり過去50年は強かった。しかしそれは「過去」の話で、20年・30年先も同じ保証はありません。
1990年代に同じ議論をしていたら、日本株が圧倒的に強かった時期があります。1989年末、日経平均は約3万9千円。それが2025年にようやく回復しました。
これは決して特殊な話ではなく、どの国にも長い停滞期が来うることを示しています。米国に強気でも、ポートフォリオの一部はオルカン経由で他の国の成長も拾えるようにしておくのが、私の取れるバランスでした。
理由2 – 為替の影響を完全には消せない
2つ目は為替リスクです。S&P500は円換算するとドル円の変動が直接効きます。仮にS&P500そのものが10%上がっても、ドル円が10%円高に振れれば、円換算リターンはほぼゼロ。
逆に円安進行時は二重に上がる。これは長期でならされる側面もありますが、自分の生活費は日本円で発生するので、出口戦略の取り崩しタイミングで為替が悪い方向に振れると地味に痛い。私はその痛みを少しでも分散したくて、為替ヘッジなしのオルカンと現金を混ぜています。
理由3 – オルカンの「自動リバランス」が心地よい
3つ目はオルカンの自動リバランスです。オルカンは時価総額加重なので、世界の中で米国が伸びれば米国比率が自然に上がり、新興国が伸びれば新興国比率が上がる。私のように「予想しない」スタンスで投資を続けたい人にとって、自分でリバランスを判断しなくていい仕組みは精神的にラクです。「米国がオワコンになったら自動で比率が落ちる」「新興国が来たら自動で乗れる」という性質は、20年単位で淡々と積み立てる人と相性がいい。

金と現金を持つ理由
金と現金を5%/25%持つ理由を補足します。金は株式と相関が低く、危機時に上がりやすい性質があり、ポートフォリオ全体の振れ幅を抑える役割。現金は暴落時に追加投資できる「弾」であり、生活防衛資金そのものでもあります。
20代独身の私には現金25%は多すぎるという意見もあると思いますが、生活防衛資金+1年分の家賃補助消失リスク用に厚めに置いています。「全力」にせず守りも置くからこそ、暴落で動揺せず、積立を止めずに済む。20年単位で見れば、この「止めない仕組み」が結局リターンに効くと考えています。
「全力」にしないからこそ続けられる感覚
全力S&P500にしない最大のメリットは、暴落時に心が折れにくいことです。仮にS&P500が50%下げたとき、全力S&P500だと資産の50%が消えますが、私の配分だとオルカン・金・現金が下落を緩衝してくれて、資産全体の下落幅は25〜30%程度に収まります。この差は数字以上に心理面で効きます。
25%の含み損ならまだ「淡々と積立を続ける」と判断できますが、50%の含み損だと「いったん積立を止めて様子を見たい」と思ってしまう確率が高い。20年スパンで止めずに続けるためには、暴落耐性が高い配分のほうが結果的に勝ちやすい、という考え方です。リターンの最大化より「続けやすさの最大化」を取る。これが私の5年やって行き着いた、長期投資のいちばん大事な軸になっています。
よくある質問 – 米国比率について
Q1. オルカンの中の米国比率は実質何%? – 2026年時点で約60%です。なので私の米国分は単体S&P500 + NASDAQ100 + オルカンの60%を合算すると、全資産の約45%になります。Q2. 日本株を入れない理由は? – オルカンに約5%含まれているので別途入れていません。
為替リスクのない円資産は現金で確保しています。Q3. 新興国株は? – 同じくオルカン経由で約10%含まれているので個別では入れません。Q4. ゴールド5%は少なすぎる? – 多すぎるとパフォーマンスが落ちるので、暴落時のクッション役として5%程度に。Q5. 現金25%は多すぎる? – 一人暮らしの会社員にとって、半年〜1年分の生活費は守りとして十分意味があると考えています。
まとめ
米国株中心でも全力にしない理由は、カントリーリスク・為替リスク・続けやすさの3点です。S&P500を主軸にしつつ、オルカン・金・現金で守りを置く。これが「20年止めない」を最優先する私のたどり着いた配分です。配分はその人の生活・家族・年齢で違って当然なので、参考のひとつになれば幸いです。
今後の運用方針
米国株中心でも全力にしないという選択は、これからも変えないつもりです。米国が強い間はオルカン経由で恩恵を受け、米国が崩れたら他地域とゴールド・現金がクッションになる。20年単位で見れば、配分の偏りを抑えた人が結局勝ち残る、と私は考えています。
免責事項
本記事は私個人の経験や感想に基づく情報提供を目的としています。特定の金融商品や投資手法を推奨するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。記載内容は2026年時点の情報であり、税制や金融商品の条件は変更される可能性があります。最新情報は各証券会社や公的機関の公式サイトをご確認ください。
