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食事補助7,500円に引き上げ──「手取りが増える」より生活が楽になる理由

目次

はじめに

2025年12月、与党税制改正大綱で、食事補助の非課税枠を月額3,500円から7,500円に引き上げることが明記された。施行は2026年4月または2027年1月の予定だ。

このニュースを見たとき、私は素直に嬉しかった。なぜなら、私は現在、勤め先の食事補助制度を利用しているからだ。

月額3,500円の非課税枠を使い、専用カードで昼食代を補助してもらっている。この制度が7,500円に引き上げられれば、私も上限を引き上げる予定だ。

実際に使ってみてわかったのは、「金額以上に、生活が楽になる」ということだ。

食事の選択肢が広がり、疲れにくくなり、お金のことを考える時間が減った。月3,500円という数字は小さく見えるが、その影響は想像以上に大きい。

この記事では、食事補助7,500円の引き上げが、なぜ「手取りが増える」以上の意味を持つのかを、実際に制度を使っている立場から考えていく。制度の仕組み、税制上のメリット、そして生活面での変化。投資目線で見ると、実は「利回りの高い制度」でもある。

会社員として、この制度をどう活用すべきか。向いている人、向かない人も含めて、整理していく。

この記事の結論

  • 食事補助7,500円は非課税のため、同額の昇給より手取りが多い
  • 生活面では「食事の選択肢」が広がり、疲れにくく、考える時間が減る
  • 投資目線では実質利回り100%の制度だが、万能ではなく向き不向きがある

食事補助7,500円引き上げの何が変わったのか

結論から言うと、2025年12月に公表された令和8年度(2026年度)与党税制改正大綱で、企業が提供する食事補助の非課税枠を月額3,500円から7,500円に引き上げることが明記された。施行は2026年4月または2027年1月の予定だ。

改正の内容

まず、制度の変更点を簡単に整理しよう。

項目現行制度改正後(2026年4月or2027年1月〜)
非課税枠月額3,500円まで月額7,500円まで
企業負担の条件半額以上半額以上(変更なし)
施行時期2026年4月または2027年1月予定

現行制度では、月額3,500円までの食事補助が非課税だ。つまり、企業が1,750円以上を負担し、従業員が1,750円以下を自己負担する形であれば、この3,500円は給与として課税されない。

改正後は、この非課税枠が7,500円に引き上げられる。企業が3,750円以上を負担すれば、従業員は最大7,500円分の食事補助を非課税で受け取れるようになる。

この改正は約40年ぶりの見直しだ。1984年に設定された3,500円という金額が、物価上昇を受けてようやく引き上げられることになった。

非課税枠というポイント

ここで重要なのは、「非課税」という点だ。

通常、給与として支払われるお金には、所得税と住民税、さらに社会保険料がかかる。しかし、食事補助として支給される分は、一定の条件を満たせば課税されない。

これが、「同じ金額の昇給よりも手取りが多い」理由だ。

参考:国税庁 – 食事の支給

なぜ「実質手取りが増える」と言えるのか

結論から言うと、食事補助は非課税なので、給与として受け取る場合と比べて、税金や社会保険料が引かれない分、手取りが多くなる。

給与アップとの違い

例えば、月7,500円の昇給があった場合と、月7,500円の食事補助(非課税)が導入された場合を比べてみよう。

ケース1:月7,500円の昇給

  • 額面:+7,500円
  • 所得税・住民税(約20%と仮定):-1,500円
  • 社会保険料(約15%と仮定):-1,125円
  • 手取り増加:約4,875円

ケース2:月7,500円の食事補助(非課税)

  • 自己負担:3,750円
  • 非課税で受け取れる額:7,500円
  • 実質的な手取り増加:3,750円(自己負担しなくて済む分)

ただし、食事補助の場合、企業が半額以上を負担する必要があるため、従業員の自己負担は最大3,750円だ。この3,750円を支払うことで、7,500円分の食事が利用できる。

つまり、3,750円の支出で7,500円分のサービスを受けられるため、実質3,750円の得になる。

税金・社会保険がかからない意味

昇給の場合、額面の金額がそのまま手取りになるわけではない。所得税、住民税、社会保険料が引かれる。税率や保険料率は人によって異なるが、概ね額面の30〜40%程度が引かれることが多い。

一方、食事補助は非課税のため、この税金や社会保険料がかからない。これが、「実質手取りが増える」と言われる理由だ。

同額の昇給と比べたときの差

仮に、月7,500円の昇給(手取り約4,875円)と、月3,750円の自己負担で7,500円分の食事補助を受ける場合を比べると、食事補助の方が実質的な手取り増加は少ない。

しかし、重要なのは「食事代として使う前提」であることだ。どうせ外食や昼食に使うお金なら、食事補助として非課税で受け取る方が得になる。

生活面で一番変わるのは「食事の選択肢」

結論から言うと、食事補助7,500円の最大の効果は、金額そのものよりも「食事の選択肢が広がる」ことにある。これは、実際に使っている私自身が最も実感している点だ。

外食を我慢しなくなる

私が現在使っている3,500円の食事補助でも、1日あたり約175円(月20日換算)の補助がある。これだけでも、チェーン店のランチを気兼ねなく選べる。

7,500円なら、1日あたり約375円になる。これだけあれば、定食屋や飲食チェーンのランチも余裕で選択肢に入る。

「お金を気にせず、食べたいものを選べる」

この感覚は、想像以上に大きい。毎日「節約しなきゃ」と考えながら食事を選ぶストレスがなくなる。

価格より内容で選べるようになる

私自身、投資を始めてから節約意識が高まり、外食でも「なるべく安いものを」と考えるようになった。しかし、食事補助を使い始めてから、その計算から解放された。

700円の定食を選ぶとき、「これは補助の範囲内だから、実質的に自己負担は半分以下」と考えられる。すると、価格よりも「今日は何を食べたいか」「栄養バランスはどうか」で選べるようになる。

これは贅沢ではなく、「疲れにくくなる」選択だ。好きなものを食べることで、午後の仕事も集中しやすくなる。

食事の質が下がりにくい

節約を意識しすぎると、食事の質が下がりがちだ。安いもので済ませたり、栄養バランスを無視したりする。

しかし、食事補助があれば、多少値段が高くても、栄養バランスの取れた食事を選びやすくなる。結果として、体調を崩しにくくなり、医療費の節約にもつながる。

実際、私は食事補助を使い始めてから、昼食の質が明らかに上がった。午後の集中力が落ちにくくなり、無駄な間食も減った。それが仕事のパフォーマンスにも影響している。

関連記事:通勤ゼロ・自炊・筋トレ──私の生活習慣が資産形成を加速させた理由

投資目線で見ると「利回りの高い制度」

結論から言うと、食事補助は投資目線で見ると「実質利回り100%」の制度だ。ただし、これは「投資」というよりも「生活防衛」に近い。

自己負担3,750円 → 7,500円使える感覚

食事補助の仕組みを投資の視点で見ると、以下のようになる。

  • 投資額:月3,750円(自己負担)
  • リターン:月7,500円分のサービス
  • 実質リターン:3,750円
  • 利回り:100%

これは驚異的な数字だ。株式投資の年率リターンが7%程度と言われる中で、食事補助は「即座に100%のリターン」が得られる。

もちろん、これは現金として受け取れるわけではない。あくまで「食事代として使える」という制約がある。しかし、どうせ食事をする前提なら、これは実質的なリターンと考えていい。

実質リターンの考え方

投資における「リターン」は、通常「投資額に対する利益」で計算される。食事補助の場合:

  • 投資額:3,750円
  • 得られる価値:7,500円
  • 利益:3,750円
  • 利回り:(3,750円 ÷ 3,750円)× 100 = 100%

この100%という数字は、月単位での話だ。年間で考えると、自己負担45,000円で90,000円分のサービスを受けられる。差額45,000円が「得」になる計算だ。

でも”投資”というより生活防衛

ただし、これを「投資」と呼ぶのは少し違う気がする。

投資は、資産を増やすために行うものだ。一方、食事補助は「生活コストを抑える」ための制度だ。結果的にお金が浮くが、それは「節約」に近い。

また、食事補助は「会社がこの制度を導入していること」が前提だ。自分でコントロールできる範囲が限られている。

それでも、利回り100%という数字は魅力的だ。もし勤め先にこの制度があるなら、積極的に活用すべきだと思う。

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この制度が向いている人・向かない人

結論から言うと、食事補助は万能ではなく、向いている人と向かない人がいる。自分のライフスタイルに合っているかを考えることが重要だ。

向いている人

以下のような人には、食事補助の恩恵が大きい。

1. 外食が多い人

普段から外食や飲食チェーンでの食事が多い人は、食事補助をフル活用できる。どうせ使うお金なら、非課税で受け取る方が得だ。

2. 忙しい会社員

毎日自炊する時間がない人にとって、食事補助は時間の節約にもなる。定食屋やチェーン店で気軽に食事を済ませられる。

3. 職場の近くに飲食店が多い人

食事補助を使えるお店が多いほど、選択肢が広がる。特に都市部で働く会社員には便利だ。

4. 給与以外の福利厚生を重視する人

給与が少し低くても、福利厚生が充実している会社を選びたい人にとって、食事補助は魅力的だ。

向かない人

一方、以下のような人には、食事補助のメリットが薄い。

1. 自炊中心の人

毎日自炊している人にとって、食事補助はあまり使い道がない。月7,500円分を外食で消化するのは、逆に負担になる可能性もある。

2. 在宅勤務が多い人

在宅勤務が多く、普段の食事を自宅で安く済ませられる人は、食事補助のメリットを感じにくい場合がある。自宅で食事をする方が安く済むケースも多い。

3. 食事補助が使えるお店が限られている人

地方や郊外で働く場合、食事補助が使えるお店が少ないこともある。その場合、制度があっても活用しにくい。

4. すでに弁当を持参している人

毎日弁当を持参している人にとって、食事補助は魅力が薄い。弁当の方が安く、栄養バランスも取りやすい。

中立に考える:制度は手段であって目的ではない

食事補助は便利な制度だが、「使わなければ損」というわけではない。

大切なのは、自分のライフスタイルに合った方法で、無理なく生活コストを抑えることだ。食事補助が向いていない人は、自炊やふるさと納税など、別の方法で節約すればいい。

制度は手段であって、目的ではない。自分に合った使い方を考えることが重要だ。

関連記事:節税より先に見るべき数字──「可処分所得」を知らないと、お金は増えない

食事補助を活用する上での注意点

結論から言うと、食事補助は便利な制度だが、いくつか注意すべき点がある。

まだ施行されていない

まず重要なのは、7,500円への引き上げはまだ施行されていないという点だ。

2025年12月に税制改正大綱で明記されたが、実際に施行されるのは2026年4月または2027年1月の予定だ。つまり、2026年1月現在は、まだ3,500円の上限が適用されている。

企業が制度を導入・変更する際は、施行時期を確認してから準備を進めることが重要だ。

企業が制度を導入していることが前提

次に、食事補助は「企業が導入していること」が大前提だ。すべての会社にこの制度があるわけではない。

もし勤め先に食事補助がないなら、人事部に提案してみるのも一つの手だ。実際には会社規模や既存制度との兼ね合いもあるため、導入可否はケースバイケースだが、検討余地はある。企業にとっても、給与アップより導入コストが低い場合がある。

利用できるお店が限られている場合がある

食事補助の形式は企業によって異なる。専用のカードやアプリを使う場合、利用できるお店が限られていることがある。

事前に、どのお店で使えるのかを確認しておくことが重要だ。

自己負担が発生する

食事補助は「無料」ではない。企業が半額以上を負担する仕組みのため、従業員にも自己負担が発生する。

月7,500円の食事補助なら、最低でも3,750円の自己負担が必要だ。この金額を毎月支払う余裕があるかを考えておくべきだ。

使い切れない月もある

食事補助は「月単位」で設定されることが多い。使い切れなかった分は翌月に繰り越せない場合もある。

「もったいないから無理に使う」という発想は避けるべきだ。あくまで「必要なときに使う」という姿勢が大切だ。

私の考え:給料より地味だけど、生活には確実に効く

私は現在、食事補助の制度を利用している。月額3,500円の枠を使い、専用カードで昼食代を補助してもらっている形だ。

実際に使ってみて、「地味だけど効果が大きい」と実感している。

給料アップを待つより現実的

多くの会社員が「給料を上げてほしい」と思っている。私も例外ではない。しかし、給料アップは簡単には実現しない。評価制度や会社の業績に左右されるからだ。

一方、食事補助のような福利厚生は、企業にとっても導入しやすい。給与として支払うよりコストが低く、従業員の満足度も上がるからだ。

私の勤め先も、おそらくこの理由で食事補助を導入したのだろう。給料アップを待つよりも、こうした制度を活用する方が現実的だと感じている。

お金の不安を減らす制度の一つ

食事補助は、「お金の不安を減らす」ための手段の一つだ。

私は投資を通じて資産を増やすことを目指しているが、それと同じくらい「生活コストを抑える」ことも重要だと考えている。

食事補助、企業型DC、ふるさと納税──こうした制度を組み合わせることで、無理なく生活防衛ができる。

食事補助は、その中でも「毎日使える」制度だ。だからこそ、効果を実感しやすい。

関連記事:企業型DCは”やるだけで20%得する”投資──節税効果を数字で解説

「続けられる」ことが最も重要

投資でも節約でも、最も重要なのは「続けられること」だ。

無理な節約は長続きしない。一方、食事補助のように「自然に節約できる仕組み」は、ストレスなく続けられる。

私自身、食事補助を使い始めてから、昼食にかける時間も考える時間も減った。その分、仕事や投資の勉強に集中できている。

7,500円への引き上げが施行されたら、私も上限を引き上げる予定だ。月4,000円の差は小さく見えるが、1年で48,000円、5年で240,000円になる。この積み重ねが、長期的には大きな差を生む。

この「続けられる」という点が、食事補助の最大の価値だと思う。


まとめ

食事補助7,500円への引き上げは、金額以上の意味を持つ。非課税のため、同額の昇給より手取りが多く、使い道が限定される点を踏まえると、利回り100%相当と考えられる仕組みだ。

生活面では、食事の選択肢が広がり、外食を我慢しなくなり、コンビニで価格を気にしなくなる。贅沢ではなく、疲れにくく、考える時間が減るという効果がある。

ただし、この制度は万能ではない。自炊中心の人、在宅勤務が多い人には向いていない。自分のライフスタイルに合っているかを考えることが重要だ。

給料アップは簡単には実現しない。しかし、食事補助のような福利厚生は、企業にとっても導入しやすい。お金の不安を減らす制度の一つとして、活用する価値がある。

最も大切なのは、「続けられること」だ。無理な節約ではなく、自然に生活コストを抑える仕組みを作る。食事補助は、その選択肢の一つだ。

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免責事項

本記事は、私個人の考えと調査に基づいて執筆したものだ。税制や福利厚生の詳細は企業や個人の状況によって異なる。具体的な適用については、勤務先の人事部や税理士に確認していただきたい。投資判断や制度利用の判断は、ご自身の責任で行っていただきたい。

参考サイト

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この記事を書いた人

だっちのアバター だっち 会社員投資家

20代後半の会社員投資家です。
「経済的自由=FIRE」を目指し、インデックス投資・個別株・FXを実践中。
初心者にもわかりやすく資産運用の情報を発信しています。
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