※本記事は2026年5月時点の情報をもとにしています。
はじめに
SNSやYouTubeでは「高配当株で月3万円配当」「不労所得を作る」という発信を多く見ます。魅力的に聞こえますが、私は20代の長期積立期は配当金が出ない投資信託を選んでいます。
本記事では、その理由を税金と複利効果の2軸で整理します。
本記事は、高配当株と再投資型インデックス、どちらが良いか迷っている20代・30代の長期投資家の方向けに書いています。
- 高配当株と再投資型で迷っている方
- 配当金にかかる税金を整理したい方
- 複利効果を最大化したい方
- NISA口座での銘柄選びに迷う方
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この記事の結論
- 配当金は受け取るたびに約20%の税金がかかる(NISA外)
- 再投資型(無分配型)は税金を繰延べて複利効果を最大化
- 配当のキャッシュフローが必要な場面はFIRE後
- 長期積立期は再投資型一択が合理的
無分配型を選ぶ判断に至った経緯
結論から言うと、税金計算の手間を体験したのが転機でした。
投資1年目、米国高配当ETFをいくつか試しに買って配当金を受け取っていました。確定申告の時期、配当金にかかる税金の計算が思いのほか複雑で、「これを毎年やるのは面倒」と感じました。
その後、無分配型インデックス(eMAXIS Slim系)に集約。税金は売却時にまとめて発生する仕組みで、保有中は気にしなくて良いシンプルさが魅力でした。
NISA口座で運用すれば配当も売却益も非課税。配当金を受け取りたくなる気持ちは分かりますが、長期積立期は無分配型一択が合理的だと考えています。
配当金が出る商品と出ない商品の違い
結論から言うと、利益を「現金で受け取る」か「再投資する」かの違いです。
配当金が出る商品
- 高配当株(個別株)
- 分配金が出る投資信託
- 米国高配当ETF(VYM・HDV・SPYDなど)
配当金が出ない(または再投資型)商品
- 無分配型インデックス投信(eMAXIS Slim系など)
- 分配金を自動再投資する設定の投信
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私が再投資型を選ぶ2つの理由
結論から言うと、税金の繰延べと複利効果が大きいからです。
理由1:配当金にかかる税金を繰延べできる
- 配当金は受け取るたびに約20%の税金が源泉徴収される(NISA外)
- 再投資型なら税金を後回しにできる(売却時にまとめて課税)
- その分、複利の元本が増えやすい
理由2:再投資の手間がない
- 配当金を受け取ると自分で再投資する必要がある
- 無分配型なら自動で再投資される
- 手間ゼロで複利効果を享受できる
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配当金が必要な場面はいつか
結論から言うと、FIRE後の取り崩し期に役立ちます。
20代〜30代の積立期
- 給与収入があるので生活費は給与でまかなう
- 配当金は不要、再投資して複利を最大化
- 無分配型インデックス一択が合理的
FIRE後の取り崩し期
- 給与収入が減るのでキャッシュフローが必要
- 4%ルールで取り崩しつつ、配当金で生活費補填
- このタイミングで配当型に一部入れ替えるのが現実的
NISA口座での運用方針
結論から言うと、NISA口座は「配当金を受け取るより複利を最大化する場」だと考えています。
- NISA口座の非課税メリットを最大化するため、再投資型を選択
- つみたて投資枠でオルカン・S&P500・NASDAQ100など低コストインデックスを積立
- 成長投資枠も基本は再投資型インデックス
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NISAで再投資型インデックスを始めるなら、私が使っている楽天証券公式サイトは低コスト投信のラインナップが豊富で選びやすいです。
無分配型投信を選ぶ時のチェックポイント
結論から言うと、信託報酬・純資産・指数連動の3点を確認します。
チェック1:信託報酬は0.2%以下か
- 主要インデックスファンドは0.1%前後
- 0.5%超は信託報酬が高すぎる
- 30年で大きな差になる
チェック2:純資産が十分か
- 純資産100億円以上が目安
- 小さい純資産は繰上償還リスクあり
- 大手の主要ファンドは安心
チェック3:連動指数を理解
S&P500・オルカン・NASDAQ100など、連動する指数の意味を理解した上で選ぶ。「人気だから」だけで選ばないことが大事。
よくある質問
Q1. 配当金が必要なFIRE後はどうする?
取り崩し型の運用に切り替えます。投信を一部売却して現金化することで、配当金と同じ効果が得られます。
Q2. 米国ETF(VTI等)と投信どっちがいい?
積立しやすさで投信、配当を受け取りたいならETF。新NISAでは投信の方が積立しやすいです。
Q3. 高配当ETFを少しだけ持ってもいい?
個人の判断ですが、私は積立期は再投資型100%にしています。配当が必要になる時期(FIRE後)に切り替える予定。
Q4. 株主優待目的で個別株を買うのは?
趣味の範囲内ならOK。資産形成の主軸はあくまでインデックスにすべきです。
無分配型と分配型の30年シミュレーション
結論から言うと、複利効果で約100万円の差が出ます。
計算条件
- 月10万円積立、30年
- 想定リターン年5%(分配前)
- 分配型:年3%分配(残り2%再投資)
- 無分配型:全額再投資
30年後の試算
- 分配型(税引後再投資):約7,200万円
- 無分配型:約8,300万円
- 差額:約1,100万円
分配時の課税が複利で効いてくるため、長期では無分配型が圧倒的に有利。FIRE後に取り崩しが必要になったら、無分配型を売却する方が合理的です。
無分配型を選ぶ判断のまとめ
結論から言うと、長期積立期は無分配型一択が合理的です。
- 税金繰延で複利効果最大化
- 再投資の手間ゼロ
- NISA口座で非課税メリット
- FIRE後に必要なら売却で取り崩し
「配当が欲しい」という気持ちは分かりますが、20代の積立期は無分配型に集中する方が、長期では資産が大きく育ちます。
無分配型で30年運用した時の家計効果
結論から言うと、税金繰延の効果が想像以上です。
- 分配型(年4%分配):税金で年率0.8%減
- 無分配型:税金繰延で年率0.8%維持
- 30年で複利の差は約30%
「たかが0.8%」と思いがちですが、複利で長期では大きな差。NISA口座での無分配型運用は、合理的な選択です。
無分配型を選ぶ時の銘柄基準
結論から言うと、信託報酬・連動指数・運用会社の3点でチェックします。
- 信託報酬:0.2%以下が目安
- 連動指数:S&P500・オルカン・NASDAQ100など主要なもの
- 運用会社:三菱UFJ国際投信・SBI・楽天など大手
この3点を満たす無分配型インデックスを選べば、長期積立で失敗するリスクは最小化できます。
まとめ
- 配当金は受け取るたびに約20%の税金がかかる(NISA外)
- 再投資型なら税金繰延+複利効果を最大化できる
- 20代〜30代の積立期は配当不要、FIRE後に必要なら検討
免責事項
本記事は、私個人の考えと経験に基づいて執筆したものです。投資判断は個人の責任で行っていただき、特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。市場環境や制度は変更される可能性があるため、最新情報は証券会社や金融庁の公式サイトでご確認ください。
